今回は最終回となる3回目の掲載。人気を集めた『イ・サン』の見どころについてイ・ソジンは、「ソンヨンにウインクするシーンが、時代劇では見られなかった場面で印象的」と語っている。なお、このイ・ソジンのコメントは2013年のインタビューのものである。
――『イ・サン』の撮影の時、ハン・ジミンさんにはどんな印象を持ちましたか。
「ハン・ジミンさんは、本当に善良でまっすぐな人だと思いますね」
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――ハン・サンジンさんらの共演者、イ・ビョンフン監督のファミリーとの演技の呼吸はいかがでしたか?
「ハン・サンジンさんとはつい最近も一緒にゴルフをして、親睦を深めています。『イ・サン』はとても長い期間、共演者と撮影をともにした作品ですから、一緒に出演した俳優たちが本当に友達のようになりました。とにかく、仲間のように楽しく撮影をしたので、呼吸も良かったと思います」
――『イ・サン』の見どころで強調したいところはどこですか?
「『イ・サン』は何と言っても長い作品ですからね(全77話)。内容のつながる部分が多くて(笑)、ある一部分だけ見て『イ・サン』を理解することは難しいことだと思います。周辺の人々に印象深かった場面を聞いて見ると、子役俳優から私に変わる時点で、子役俳優が演技した声のトーンや、話し方、行動なんかを、そのまま受け継いだような場面が良かった、と。もう1つは、ソンヨンにウインクするシーンが、時代劇では見られなかった場面だから印象的だと言ってましたね」
――『階伯』はどうでしたか?
「『階伯』で一番見てほしいのは、どう考えてみても、史実上の階伯将軍でも一番印象的である黄山伐(ファンサンボル)の戦闘シーンではないかと思います」
――俳優から見た韓国時代劇の可能性と魅力を教えてください。
「韓国時代劇というジャンルは、すでに多くの国でいろいろな方々に愛されているようです。しかも、それが実存人物であろうが虚構で作られた人物であろうが、そういったことを問わずに……。まだドラマで表現されていない歴史上の人物も無数に存在しますし、歴史に埋もれた事件もまだまだあると思います。そういう意味では、韓国時代劇というジャンルの可能性は、無限なんじゃないかなと思いますね」
――最後に日本のファンに向けてメッセージを!
「韓国はもちろん、日本でも放送されてからもう何年も経った作品を、こんなに絶え間ない関心と愛で見てくださって、本当にどんな言葉で感謝の気持ちをお伝えしたらいいかわからないくらいです。これからも韓国時代劇に対して、より多くの期待と関心をお寄せくだされば幸いです」
3回に分けてイ・ソジンの言葉を紹介してきたが、いかがだっただろうか。もし、彼が出演する時代劇がテレビで放送されるときは、イ・ソジンの時代劇に対する思いを頭に思い浮かべながら見てみると、昔とは違った見かたができるかもしれない。
文=大地 康
♢イ・ソジン プロフィール
生年月日:1971年1月30日生まれ
身長:178cm
星座:みずがめ座
デビュー:99年SBSドラマスペシャル『波上の家』
出身校:ニューヨーク大学経営学科
☆主な出演作
『波上の家』(ドラマ、1999年)
『彼女の家』(ドラマ、2001年)
『チェオクの剣』(ドラマ、2003年)
『火の鳥』(ドラマ、2004年)
『恋人』(ドラマ、2006年)
『イ・サン』(ドラマ、2007年~2008年9
『階伯』(ドラマ、2011年)
『本当に良い時代』(ドラマ、2014年)
『結婚契約』(ドラマ、2016年9
『トラップ~もっとも残酷な愛~』(ドラマ、2019年)
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