『イルジメ(一枝梅)』や『王女の男』などの時代劇に出演している人気俳優のパク・シフ。現代劇でも多くのドラマに出演する彼が発言する言葉にはどんな魅惑的な部分が秘められているのか。それを3回に分けて紹介しよう。
1.「上半身が裸のシーンもオススメです(笑)」
ドラマ『イルジメ(一枝梅)』でパク・シフが演じたピョン・シフは、イルジメと対決しながらも出自による差別のため葛藤を抱えていた。セリフの数は少なかったが、繊細な表現が重要なキャラクターだった。
そんなピョン・シフの名場面は数多くあれど、その中で本人に思い出に残る場面を聞いたときの答えが冒頭のセリフだ。まっさきにモムチャン・シーンが出てくるあたり、もちろん冗談半分ではあるが、さすがにわかってる!
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その後、我にかえって教えてくれたオススメシーンは、ハン・ヒョジュが演じたウンチェのために燈明に明かりをつけるシーン。ウンチェに対するシフの気持ちが表現されているようで、心揺さぶられる名場面だった。
2.「僕は悪い男が似合うでしょ?(笑)」
ドラマ『イルジメ(一枝梅)』の後で『家門の栄光』の撮影に入ったパク・シフ。時代劇から現代劇への切り替えは難しくなかったですか、というメディアからの問いかけに対して「やはり大変でした」と言いながらも、撮影をしながらキャラクターの切り替えができていったと語っていた。そして最後に、「僕は悪い男が似合うでしょ?(笑)」と言ったのである。
たしかに、パク・シフが演じたガンソクは、お金で買えないものはないと豪語する典型的な成金男。それでいて、なぜだか魅力的でもあるという難しい役どころだ。それでも「当時、僕は韓国で悪い男のイメージがあったし、自分には悪い男というキャラクターが似合うと思いました」と自信満々に語ってくれた。
3.「君が心のなかで誰を想っていようと、どんな思い出と共に生きていようと、僕には関係ない」
ドラマ『家門の栄光』では、いつわりの恋愛ごっこからはじまったガンソクとダナ(ユン・ジョンヒ)の関係が、いつしか本物の愛に変わっていく。
けれど、かつて夫を亡くした経験のあるダナは、ガンソクの気持ちに応える自信がない。彼女の心のなかにはまだ、元夫への気持ちが残っていたからだ。
しかし、そんなダナに対してやさしく諭すでもなく、ただひたすら自分の気持ちを押し付けるガンソク。悪い男だと見ることもできるけれど、このときのガンソクのセリフはダナを愛するがゆえだった。
ダナに元夫のことを忘れろと言うでもなく、元夫を想うダナのすべてを受け入れるというガンソクなりの愛の告白なのだ。不器用なガンソクの愛が感じられる、なんとも男くさいセリフである。
前編はここまでにしよう。やっぱり、パク・シフの発言は魅惑的なものが感じられる。中編では、彼のどんな発言が紹介されるのだろうか。
文=大地 康
♢パク・シフ プロフィール
生年月日:1978年4月3日生まれ
身長:182cm
デビュー:2005年KBSドラマ『快傑春香』
出身校:漢陽大学演劇映画科
☆主な出演作
『怪傑春香』(ドラマ、2005年)
『君はどの星から来たの』(ドラマ、2006年)
『完璧な恋人に出会う方法』(ドラマ、2007年)
『イルジメ(一枝梅)』(ドラマ、2008年)
『家紋の栄光』(ドラマ、2008年)
『検事プリンセス』(ドラマ、2010年)
『逆転の女王』(ドラマ、2011年)
『王女の男』(ドラマ、2011年)
『清潭洞<チョンダムドン>アリス』(ドラマ、2012年)
『名もなき英雄<ヒーロー>』(ドラマ、2016年)
『黄金の私の人生』(ドラマ、2017年)
『ラブリー・スター・ラブリー』 (ドラマ、2018年)
『バベル』(ドラマ、2019年)
『風と雲と雨』(ドラマ、2020年)
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