韓国時代劇のロケ御用達!慶尚北道を代表する都市「慶州」「安東」「浦項」の魅力をご紹介

2025年06月14日 コラム #豊田祥子
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朝鮮半島を初めて統一した新羅(シルラ)王朝の古都だった都市があったり、有名な史跡が点在していたりと見どころが数多くある慶尚北道(キョンサンブッド)。 

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今回は先日紹介した大邱からもちょっと足を伸ばすだけで行ける慶尚北道の地方都市、「慶州(キョンジュ)」「安東(アンドン)」そしておまけに「浦項(ポハン)」について紹介する。

慶州

◇慶州について

韓国の東南に位置している都市。大邱からは東大邱バスターミナルで慶州市外バスターミナル行きのバスに乗って移動する。所要時間は約1時間、運賃は8,000ウォン。ちなみに、ソウルからはKTXで約2時間20分ほどかかる。

◇どんな場所?

朝鮮三国時代に新羅の都があった韓国を代表する歴史都市。街中のあちこちに寺院・石塔・宮殿・王陵などがある。ユネスコ世界文化遺産に登録されている場所が数多くあり、時代劇好きにはぴったりの地方都市。

(写真=慶州市庁)

◇ドラマのロケ地も

2009年に韓国で放映され、国民的ドラマになった『善徳女王』。善徳女王は新羅27代目、初の女王となった人物だ。ドラマ撮影にも使われた歴史テーマパーク「新羅ミレニアムパーク」も慶州に位置している。

【慶州おすすめスポット】

①仏国寺(プルグクサ)

仏国寺(写真=慶州市庁)

1995年にユネスコの世界遺産に登録された寺院。仏の世界である「仏国土」を再現した仏教建築。

②石窟庵(ソックラム)

上記の仏国寺から、さらに奥に入った吐含山の山頂近くにある。新羅美術の最高峰といわれており、花崗岩を切り出してドーム型に組んで建てられた石窟寺院だ。こちらも1995年にユネスコの世界遺産に登録されている。

③瞻星台(チョムソンデ)

瞻星台(写真=慶州市庁)

東洋最古の天文台といわれている。慶州を代表するランドマークであり、周囲は新羅時代の史跡・名所の宝庫。23基の多様な規模の古墳が集まっている史跡公園の「大陵苑(テヌンウォン)」や、新羅の王侯貴族が船を浮かべて遊んだといわれてる「雁鴨池(アナッチ)」なども併せてチェックしてみてほしい。

安東

◇安東について

慶尚北道の中でも内陸に位置している。大邱からは、東大邱バスターミナルで安東バスターミナル行きの高速バスに乗って向かう。所要時間は約1時間10分、運賃は8,500ウォン。ソウルからは安東駅直通の「韓国高速鉄道KTXイウム(EUM)」が2021年に開通した。こちらの所要時間は約2時間。

◇どんな場所?

こちらも慶州と同じく歴史と文化の街。朝鮮王朝時代を代表する儒学者の李滉(リ・コウ)氏の故郷であり、「韓国精神文化の首都」ともいわれている。1999年には、最も韓国らしい文化を残している街としてエリザベス女王が訪れており、世界から注目を浴びた。2025年3月に大規模な山火事が発生したが、2025年6月現在は観光スポットなどの営業は再開されているそう。被災地の観光再生のために積極的に訪れていきたい。

◇ドラマのロケ地も

2018年に放映されたドラマ『ミスター・サンシャイン』のロケ地として知られる「晩休亭(マンヒュジョン)」。山火事初期は焼失したと報道されていたが、無事であることが確認され以前のままの姿で残っている。

(画像=tvN)

【安東おすすめスポット・イベント】

①安東河回村(アンドンハフェマウル)

(写真=安東市庁)

朝鮮時代に作られた集落が当時のままの状態で残っている民俗村。現在も、両班(ヤンバン)の子孫である住民が暮らしている。瓦葺きや藁葺きの韓屋(ハノク)が現存しており、2010年にはユネスコ世界遺産に登録された。

②河回村の仮面劇

村の人々に継承され続けてきた無形文化財。庶民の芸能のひとつで、両班階級をこき下ろすような社会風刺や生活上のエピソードなどが独特な伝統芸能。人々がクスッと笑えるような、ユーモラスな内容になっている。韓国映画『王の男』の題材になったことでも知られている。

③陶山書院(トサンソウォン)

(写真=安東市庁)

旧1,000ウォン札の図柄に採用されていた名門書院。書院は私設の教育機関のことを指す。陶山書堂(トサンソダン)と陶山書院の建物に分けられ、陶山書堂は、朝鮮時代中期の儒学者・退渓(テゲ)、李滉(イ・ファン)が居住し、弟子らに教えを施していた場所。一方、陶山書院は李滉の没後に建てられた祠堂や書院の建物群を指している。

④安東チムタク横丁

(写真=安東市庁)

チムタク専門店が集まっている、安東旧市場の西門一帯を指す。安東の郷土料理であり、安東旧市場が発祥とされている「チムタク」。鶏肉とジャガイモなどの野菜、春雨を醤油と砂糖ベースのタレで煮込んだ料理だ。醬油ベースで、日本人にとっても馴染みがある味付けなので非常に食べやすい。

浦項

◇浦項について

大邱からはKTXもしくは高速バスでの移動が可能。もともとは小さな港町だった場所で、1970年代に浦項製鉄所(現POSCO)が開設されてから急速に発展した。

◇ドラマのロケ地も

『海街チャチャチャ』(写真=tvN)

・『海街チャチャチャ』:月浦(ウォルポ)海水浴場、清河市場(チョンハシジャン)など

・『椿の花咲く頃』:九龍浦公園アラ芸術村通り(韓国版ポスターの撮影地)、九龍浦港(浦項東部に位置する漁港)など

『椿の花咲く頃』(画像=KBS2)

観光スポットはもちろん、ドラマのロケ地も各地にある慶尚北道。大邱を拠点にさまざまな場所を足を運んでみるのも、また一味違う韓国旅行となるのでおすすめだ。

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