『トンイ』子役時代の可憐な少女はもういない―キム・ユジョンが『親愛なるX』で挑む禁断の“悪女”

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キム・ユジョンがソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)の悪女を演じるTVINGオリジナルシリーズ『親愛なるX』が、韓国で11月6日の放送開始前から大きな話題を呼んでいる。

【写真】キム・ユジョン、魅力あふれる近況に“ドキッ”

9月に開催された第30回釜山国際映画祭のオンスクリーン部門で1・2話が先行上映されると、キム・ユジョンの驚くべき演技転身とスリリングなストーリーが話題となり、下半期最も期待されるドラマの1本になった。

『親愛なるX』は同名のWEB漫画が原作だ。

キム・ユジョンが演じるのは、優等生の仮面を被っているが、裏ではどんな手段を使ってでも自分が望むままに進み、他人を道具として利用しながら良心の呵責も罪悪も感じないペク・アジン。過酷な環境で育ち、自身を悩ませる者を排除しながら女優として頂点まで上り詰めるが、やがて破滅へと転落していくキャラクターだ。

(写真=『親愛なるX』ポスター)

原作では父親が酒に酔った母親を階段から突き落として殺すというショッキングな場面から始まり、数年後にその父をペク・アジンが殺害して罪を他人に被せるという設定にもなっている。ドラマが原作にどこまで忠実に描かれているかわからないが、かなり破滅的なキャラクターであることは間違いない。

キム・ユジョンといえば、卓越した演技力もさることながら、チャーミングで愛らしい笑顔が人気で、子役時代から一途で明るいヒロインや健気な女性を演じることが多かった。

そのキム・ユジョンがこれまで見せたことが無いような狂気と冷酷な姿を本作で見せる。予告編で見る彼女は、華やかな笑顔とは対照的な冷ややかで虚しいまなざしが印象的だ。

(写真提供=OSEN)

「ペク・アジンを演じるとき自分を守ることを第一に考えた。アジンに振り回されたくないと思った」とキム・ユジョンは語っているが、それだけ強烈な演技を要したということだろう。

26歳になったばかりだが、すでに芸歴は24年だ。「ペク・アジンを応援することはできないが嫌いにもなれない、そんな曖昧な感情が本作の核心的な魅力」とプロデューサーのキム・ユンヒは話しているが、キム・ユジョンが演じることで危険な感情を持つアジンがリアルに映しだされるに違いない。大人の色香を醸しながらも子役からのイメージが拭えなかった彼女の大胆な演技転身に期待が高まる。

主人公のペク・アジンを囲む男たちの存在も重要な鍵を握る。キム・ヨンデ扮するユン・ジョンソとキム・ドフン扮するキム・ジェオだ。ユン・ジョンソはアジンを守るために地獄の道を選び、絶対的な献身を捧げるが次第に葛藤していく。

一方、父親から虐待されてきたキム・ジェオは、同じ傷を持つアジンを盲目的に陰で支える人物。原作では献身的な2つの愛に守られてアジンは頂点へと突き進むが、彼女はその愛さえも利用する。果たしてドラマでは別の展開が待っているのか。愛の行方にも注目したい。

人間の醜さと欲望と破滅を描いたドラマ『親愛なるX』は、最後まで一瞬たりとも油断できないストーリーで心理的緊張感を与える原作の魅力をどこまで生かせるのか。登場人物たちの危うい感情はどんな結末を迎えるのか。原作ファンの期待が高まる中、釜山国際映画祭で1・2話を見たという視聴者からはすでに賞賛の声があがっている。

なお、『親愛なるX』は11月6日に韓国のTVINGで配信予定。日本配信はまだ未定となっている。

(文=とよの かおる)

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