『ホジュン~伝説の心医~』でキム・ジュヒョクが演じた偉人の業績はどれほど不滅なのか

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テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『ホジュン~伝説の心医~』では、キム・ジュヒョクが主人公のホ・ジュンを演じている。

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ドラマの中でホ・ジュンは本当に苦しい境遇に追い込まれていた。せっかくユ・ウィテ(演者ペク・ユンシク)の弟子になれたのに、悪意がある人間たちに濡れ衣を着せられて破門になってしまった。

それでも彼は諦めずに大師(演者イ・ジェヨン)の下で医療を学び、さらには大師の厳命によって科挙を受けることになった。しかし、都の漢陽(ハニャン)に向かう途中で本当に困っている患者たちを見捨てることができず、その治療に時間がかかって科挙の試験に遅れてしまった。

そうしたホ・ジュンの苦しさをドラマは丁寧に描いていくが、実在のホ・ジュン(許浚)は「偉人の中の偉人」と呼ばれるほどの大人物であった。

なにしろ、彼のおかげで命を救われた人がいかに多かったか。そういう意味では「究極の救命名医」と呼べるかもしれない。

キム・ジュヒョク
『ホジュン~伝説の心医~』でホ・ジュンを演じたキム・ジュヒョク

名医の生涯を見せる重厚な演技

史実で彼の人生を振り返ってみよう。

1546年に誕生したホ・ジュンは、武官の家に生まれたとはいえ、庶子であった。つまり、妾の子供だったのである。身分制度が厳しかった朝鮮王朝で庶子は極端に差別された。

それゆえホ・ジュンも辛い目にたくさん遭ったが、聡明だったので後に王宮の内医院(ネイウォン)に入り、頭角を現して14代王・宣祖(ソンジョ)の主治医まで登り詰めた。 

彼の業績の最たるものが『東医宝鑑(トンイポガム)』である。実はホ・ジュンは宣祖から、「朝鮮半島の風土と住んでいる人たちに合った医学書をぜひ作れ」と命令された。

朝鮮王朝には中国の医学書がたくさん入ってきたのだが、朝鮮半島の独自のものは少なかった。そこで宣祖はホ・ジュンにそれを書かせてみたかったのだ。

15年の歳月を経て完成したのが『東医宝鑑』である。25巻の大著であり、症状に応じた治療方法が丹念に解説されている。中国や日本にも広く普及し、さらにはヨーロッパでも翻訳されたという。

それほどの名著を作ったホ・ジュン。彼を主人公にしているのが『ホジュン~伝説の心医~』であり、キム・ジュヒョクが重厚な演技で名医の生涯を見せてくれている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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