Netflixで配信されている『イカゲーム』シーズン3は、社会の最底辺に追い込まれた者たちが、巨額の賞金をかけて命を懸けたゲームに挑む様子を描いている。
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このシリーズは、表面的には子どもの遊びのようでありながら、裏では巧妙に設計された死のトラップが待ち構える。
その緊迫感と心理戦、そして人間の本性をあぶり出す構造は今作でも健在だ。モラルの崩壊と葛藤の深まりは、視聴者に鋭い問いを突きつけてくるだろう。
『イカゲーム』シーズン3でイム・シワンが演じているのは、イカゲーム参加者333番の暗号通貨投資の元YouTuberのイ・ミョンギだ。
冷静かつ知略に長けたイ・ミョンギは、ゲームの流れを左右するキーパーソンとして物語の中心に立つ。視聴者はその一挙手一投足から目が離せなくなる。
イム・シワンはK-POPグループZE:Aのメンバーとして芸能界入りしたが、俳優としても着実にキャリアを築いてきた。
彼の演技力が高く評価されたのは、『ミセン-未生-』では、挫折を経てビジネスの世界に飛び込んだ青年チャン・グレを演じ、時代劇『王は愛する』では、高麗の世子ワン・ウォンの姿を繊細に演じた。
さらに、『太陽を抱く月』ではソ・ジェヒ扮するホ・ヨムの少年時代を演じ、『39歳』ではチョン・ミド扮するチョン・チャニョンが出演した映画の共演俳優イム・シワンとして出演していた。
歴史劇から現代劇、さらにはゲスト出演に至るまで、彼の出演作はいずれも印象深く、多面的な表現力を証明してきた。
ときにコミカルに、ときに切なく、人間味あふれるキャラクターを自在に演じ分けるその演技は、“アイドル出身”という枠を超え、正統派俳優としての評価を不動のものとしている。
そんなイム・シワンが、『イカゲーム』シーズン3で見せる新たな一面に世界中が注目している。静かなる狂気と冷徹な知性が交錯するイム・シワンの存在は、これまでにない緊張感をもたらすだろう。
文=大地 康
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