キム・ソヒョンは「鉄の意志」と「繊細な感性」をどのように使い分けるのか

このエントリーをはてなブックマークに追加

子供時代のキム・ソヒョンは他の子役とは、ちょっと違う雰囲気を持っていた。『太陽を抱く月』に13歳で出演したときも、表情を変える演技が個性的だった。当時から「意志の強さ」が前面に出ていたのである。

【関連】『グッドボーイ』で魅せたキム・ソヒョンの新境地、次世代アクション・クイーン爆誕

大人の女優に成長してからも独特の女優像を見せてくれた。たとえば、『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』(2019年) のトン・ドンジュの役。光海君(クァンヘグン)に恨みを持つ彼女は執拗に国王の暗殺を狙っていた。普段は繊細な感性を見せるのだが、光海君を襲うときは完全に「武闘派」に変身していた。その切り替えが見事だった。

また、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』(2021年)では、高句麗(コグリョ)を率いるピョンガン王女に扮していた。国を守るために自ら戦場で行って兵士たちを鼓舞するような剛腕タイプの女王だった。役柄としても眉間にシワが寄った表情が多かったのだが、同世代の他の女優にはない強烈な強靭さを随所に見せていた。

そして今回の『グッドボーイ』。演じているチ・ハンナは元射撃選手でかつては天才少女と称賛されており、国際大会で数々の優勝を成し遂げていた。しかし、他の選手から激しい嫉妬を受けたり、数々の心ない批判を受けたりして、ストレスで精神的に参ってしまって引退せざるをえなかった。

その後、メダリストが特別採用されるという制度を利用して警察官になった。彼女の父親も警察官であったが、不可解な殉職で亡くなっている。その真実を知りたいということも、警察官になった目的だった。

キム・ソヒョン
『グッドボーイ』に出演しているキム・ソヒョン

個性的な演技を見せる女優

配属された強力捜査チームは、チ・ハンナと同じく元スポーツ選手の特別採用で警察官になった人ばかり。同僚となったユン・ドンジュ(演者パク・ボゴム)とは、かつての代表選手時代の知り合いだ。

今は巨悪に立ち向かう厳しい毎日だが、ドラマではユン・ドンジュとの甘いラブロマンスも描かれていく。「鉄の意志」と「繊細な感性」を併せ持つキム・ソヒョンは、個性のメリハリをつけながら、『グッドボーイ』でチ・ハンナの役を快活に演じている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

【関連】冷静と情熱の間で揺れる紅一点…『グッドボーイ』で際立つキム・ソヒョンの存在感

【関連】子役出身女優キム・ソヒョン、“アイドル顔負け”の艶やかさに大反響【PHOTO】

【関連】『グッドボーイ』で爆発する熱血アクション、パク・ボゴムが魅せた正義の瞬間ベスト3

前へ

1 / 1

次へ

関連記事


RANKINGアクセスランキング

写真


注目記事