Netflix『イカゲーム2』で“薬物使用のラッパー”演じるT.O.Pに非難「演技が…もはやドキュメンタリー」

2024年12月31日 作品情報 #俳優 #Netflix
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演技力が足りない俳優の分量が多い時、一番苦しいのは視聴者だろう。現在、その状況が『イカゲーム』シーズン2で起きている。

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12月26日、待ちに待ったNetflixオリジナル『イカゲーム』シーズン2が世界190カ国以上に公開された。

企画、製作、キャスティン、すべてにおいて関心を受けていたため、結果物にも耳目が集中し、公開一日で全世界で最も多く視聴されたコンテンツとして浮上した。

オンラインコンテンツ順位集計サイト「フリークスパトロール」によると、『イカゲーム』シーズン2は12月27日基準で、NetflixTV番組部門全世界TOP10の1位にあがった。

公開3日目も話題性はすごかった。

12月30日、Netflixシリーズ部門のグローバルTOP10で1位(アメリカ、フランス、香港、トルコなど計93カ国の全世界チャートで1位)を記録し、全ての国でトップに立つ気炎を吐いた。 反面、数字と作品に対する評価は別物だ。

シーズン1と比べてさらに好き嫌いが分かれたなか、「がっかりした」「前編より劣る」「続編にしては良い」などの評価が交錯している。

多くの俳優たちがそれぞれ引き受けた役割を安定的にこなしたが、キャスティングの時から論難となっていた元BIGBANGのT.O.P(本名チェ・スンヒョン)に「臭い演技」と言う酷評があふれている。

T.O.P
(写真=Netflix(左)、T.O.PのInstagram)

T.O.Pは劇中、一時はラッパーとして売れていたが、YouTuberのイ・ミョンギ(演者イム・シワン)が薦めた暗号資産(コイン)に投資し、借金まみれになった「サノス」役を演じた。サノスは借金のためにゲームに参加し、麻薬を密かに持ち込みネックレスに隠して服用する人物だ。

実際、2016年に大麻で有罪を宣告されたT.O.Pの本来の姿をそのまま移した設定で、キャラクターだけを見たら、ドラマではなくドキュメンタリーと言っても過言ではない。

サノスは基本的、命がけのゲームにも全く臆することなく毎話、ドーパミンが爆発している。どちらかと言えば悪役寄りだが、シーズン1のトクス(演者ホ・ソンテ)とは違う。

個人主義に固執するように見え、自身の利益のためなら手段を選ばない残酷な一面もある。死が目前に迫った瞬間でも“スターごっこ”をする掴み所のない人物だ。多様性を持った魅力的なキャラクターであるため、それだけうまく表現するには、しっかりとした演技力が後押しされなければならない。

しかし、芸能界引退性発言してこっそりと戻ってきたが、9年ぶりに復帰したT.O.Pの演技は隙が多かった。

ラップを日常言語のように吐き出すサノスの英語の台詞と見栄っ張りなラッパーの演技は、恥ずかしい限りだ。キャラクター自体も恥ずかしいが、俳優自らの恥ずかしさを克服できないまま演技している。

視聴者の捉え方はどうだろうか。

いくら演技力の評価が主観的だとはいえ、「サノスと合う俳優はT.O.Pしかいなかったのか?」と考えると疑問が大きくなる。

T.O.P
(画像=Netflix)『イカゲーム』シーズン2でのT.O.P

T.O.Pのキャスティングが議論となったとき、ファン・ドンヒョク監督は理由を詳しく説明していた。

「それだけ検証も多く行った。本人も強い意志を見せてくれたし、オーディションを受けなければならないと思って『オーディションをしよう。テープで送って」と伝えた。本人が一生懸命、演技の映像も送ってくれて、台本リーディングをしながら不安な部分があった時にはもう一度検証して多くの努力と才能を見せた。そして、個人的に俳優をしていたチェ・スンヒョンにすごく注目した」と以前から好感があったと告白。

「巷で『どんなキャラクターなのか』と噂になったが、チェ・スンヒョン俳優が役をするまで多くの勇気が必要だった。だから『この俳優が最も適している』と判断を下した。論難になったが翻意したりするには私自ら多くの過程をその俳優と過ごしてきたので『この作品をなぜこの俳優としなければならなかったのか、結果物として見せるしかない』と結論を下した。だから撤回せずに進めた。とても気になるし、なぜ私がチェ・スンヒョンに固執したのか理解できないかもしれない。しかし、私だけの過程があったことを明らかにする」と打ち明けた。

海外の視聴者は自分の国の言葉ではないため、台詞の伝達力や言葉遣い、感情などをより寛大に受け入れることもできる。しかし、単語一つにも微妙な意味に気づき、完璧に理解する韓国の視聴者たちには、T.O.Pの演技が中途半端に見えるしかない。

ファン・ドンヒョク監督は「結果で証明してみせる」と断言したが、実際にふたを開けてみると演技力ではなく「実際に麻薬をしたラッパーが必要だったのか?」という疑問だけだ。

ファン・ドンヒョク監督、T.O.P
(写真提供=OSEN)ファン・ドンヒョク監督、T.O.P

(記事提供=OSEN)

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