チェ・ジウは釜山(プサン)の出身だ。彼女は以前から釜山で撮影が行われることをとても望んでいたのだが、なかなか自分が思う通りにはならなかった。そんな中でようやくチェ・ジウの願いが叶ったのが2008年に主演したドラマ『スターの恋人』の時だった。
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この作品でチェ・ジウはスター俳優のイ・マリに扮した。ストーリーを見てみよう。
マリは幼い頃に両親からたくさんの愛情を受けて育てられた。ある日、父母が乗った船が嵐に巻き込まれ消息を絶ってしまう。
以後は祖母に育てられるようになったマリ。孤独の中で成長した彼女は、芸能事務所の社長の目に留まり、女優として成功を果たす。やがてアジアのトップスターとなったマリであったが、どこか満たされない気持ちでいた。
ユ・ジテが演じるチョルスも幼少時代に父が家を出てしまい、母もまたチョルスの前から姿を消した。別れ際に渡されたお金で本を買い、いつまでも母の帰りを待っていた。月日が経ち大人になったチョルスは、小説家を目指す貧乏な大学講師として生活を続けていた。
大学院の学費を払うために、小説家としてやってはいけないことに手を染める。それは、ゴーストライターの仕事だ。その依頼人がマリであった……。
こうしたストーリーが続く『スターの恋人』。役作りにあたってチェ・ジウが一番心配したのは、彼女自身が女優を演じるということだった。最初はためらいもあり、照れくさかったという。
それは、女優の内面を見せなければいけないということで敏感になったからだ。しかし、逆に考えると、普段の自分の姿を見せるということもできる。その点では気楽に演じられたという。
そんなチェ・ジウが嬉しかったのは、このドラマで釜山の撮影が実現したことだ。その時の話をチェ・ジウはこう語っている。
「今まで釜山で撮影を行うことがありませんでした。久々に釜山に戻り撮影をした際には、本当に温かく迎えてもらいました。私の両親も撮影を見物に来てくれました。自分が仕事をする姿を見せることができて、本当に良かったです」
このように親孝行をしたチェ・ジウ。彼女は心から感激していた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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