韓国ドラマ界でずっとトップ女優として活躍しているハン・ヒョジュ。彼女にとって、一番思い出深いドラマは『トンイ』であるに違いない。
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そんなハン・ヒョジュが『トンイ』について熱く語ったのが2011年10月12日だった。都内で『トンイ』の公開記者会見が行われたときだ。
当時、ハン・ヒョジュは『トンイ』の撮影中の出来事をこのように語っていた。
「撮影は10ヶ月に及びましたが、トインというキャラクターを演じながら、トインのように凛々しい気持ちになれました。それだけに、まったく辛いと思わなくなり、撮影を続けられました。とはいえ、眠る時間が少なかったのが大変でした。本当に忙しいときは1日1時間くらいしか眠れなかったのです」
それでもハン・ヒョジュが乗り切ることができたのは、やはりトンイという役に集中することができたからだ。
撮影中にハン・ヒョジュが特に強く印象に残っていたのは、チ・ジニが演じる粛宗(スクチョン)のことを国王だとトンイが知らずに背中を踏んで塀を乗り越えようとした場面だったという。
「本当に背中を踏んでもいいのか、と撮影前から疑問に思っていたのです」
それでも、ハン・ヒョジュは役の上で絶対に必要なことだと覚悟を決めて、恐れ多くも粛宗の背中を踏んだという。最初はビビったが、意外にも快感だったようだ。
ハン・ヒョジュは相手役のチ・ジニについてもこう語っている。
「チ・ジニさんは、本当に愉快で楽しい方なのです。おそらく、粛宗の役をチ・ジニさんが演じてくれたからこそ、愉快な王様像が描けたのだと思います」
このようにチ・ジニを絶賛していた。
また、トンイのキャラクターを演じているときにハン・ヒョジュが疑問に思ったことがあった。それは、「これほど明るくて正しい考えを持った人がいるのかな」ということだった。
しかし、撮影が終わったときに感じたのは、「やはりこういう女性が1人でもいてくれたらいいなあ」という肯定的な評価だった。ハン・ヒョジュにとっても、トンイという女性は本当に素敵な女性だったのである。
文=大地 康
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