テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『善徳女王』。11月22日の第59話では、キム・ユシン(オム・テウン)、トンマン(イ・ヨウォン)、ピダム(キム・ナムギル)という主要キャスト3人がそれぞれ難しい立場に立たされていた。
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一番窮地に立たされていたのがピダムだ。彼はトンマンに忠誠を誓っているはずなのだが、取り巻きの連中が様々な陰謀に手を染めている。彼らの多くはピダムの母親だったミシル(コ・ヒョンジョン)の傘下にあった人たちだ。
ミシルの亡き後、彼らはトンマンによって命を救われたのに、その恩を忘れてトンマンの退位を画策している。なんとかピダムの即位を実現させて、自分たちもその恩恵に預かろうと姑息に考えているのだ。
そうした動きを牽制しているのがユシンだ。彼はトンマンに対する最高の忠臣だ。トンマンが目指している三国統一においても一番の担い手となるべき人物である。それほどにトンマンは新羅(シルラ)のために奮闘しているのに、ピダムの取り巻きがその動きを邪魔している。
もちろん、ピダム自身はトンマンを裏切るつもりは全くない。それゆえ、トンマンがもしこの世を去ったら、自分も一切の政務から退くという盟約まで交わしていたのだ。
ただし、ピダムの下にいる重臣たちは自分のことしか考えていない。彼らにとっては、トンマンからピダムに国王が変わることが宿願だ。そのために兵力を増強させて怪しい動きを見せていた。
そんな勢力をピダムは一掃する腹積もりを持っていたのだが、相手はさらなる陰謀を仕掛けてきた。この時にピダムはどう動くのか。演じているキム・ナムギルは重厚な雰囲気を出しながら、柔軟性を備えた表現も加えていた。
若い時のピダムは自由奔放で、常識にとらわれないパワーがあった。壮年となってからは重要な役職に就いて力を発揮してきた。このように変化していったピダムを演じるにあたり、キム・ナムギルは「知り尽くした大人」としての落ち着きを前面に出していた。
いよいよクライマックスが間近に迫ってきた『善徳女王』。微妙な立場に立たされたピダムを演じるキム・ナムギルの演技力も、さらに迫力が増してきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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