韓国ドラマ界に燦然と輝く傑作の一つが『ミセン-未生-』。オフィスの人間模様を描いた「会社ドラマ」の中で、この作品を超えるほどの評価を得たものは未だない。本当にパーフェクトなドラマなのだ。
【関連】『ミセン』から早10年…イム・シワンの瑞々しい演技が名作を輝かせた!
まずは、作品の概要を紹介しよう。
【『ミセン-未生-』ドラマ概要】
放送形態/tvN ・2014年・全20話
演出/キム・ウォンソク
脚本/チョン・ユンジョン
出演者(役名)
イム・シワン(チャン・グレ)
イ・ソンミン (オ・サンシク)
カン・ソラ (アン・ヨンイ)
カン・ハヌル(チャン・ベッキ)
ピョン・ヨハン(ハン・ソンニュル)
『ミセン-未生-』で主役イム・シワンが扮したのはチャン・グレである。囲碁の世界で大成できなかった彼は高卒という学歴しかなかった。普通なら有名企業に勤めることはできないのだが、コネを使って大手商社に仮入社する。
事務的な仕事をしたことがない彼にとってはつらい職場だったのだが、囲碁の経験を生かしてどんな難問も見事に解決していった。一番良かったのは信頼できる上司に恵まれたことだ。
オ・サンシク課長(イ・ソンミン)はぶっきらぼうなのだが、とても人情家であって、チャン・グレを温かく見守ってくれる。そうしたオ・サンシク課長のサポートを受けて、チャン・グレは正式入社を勝ち取ってさらに真価を発揮していく。
ただし、社内には様々な問題が起こっていた。ひどいパワハラ、派閥闘争、社員同士の足の引っ張り合い……いかにも職場で起こりそうな部分を巧みに描いているので、『ミセン-未生-』は「会社ドラマ」として最高峰の評価を得ている。
そんな中で必死に頑張っていくのがチャン・グレの同期の連中だ。チャン・ベッキ(カン・ハヌル)、アン・ヨンイ(カン・ソラ)、ハン・ソンニュル(ピョン・ヨハン)を加えた4人はそれぞれの部署で新人として大変なのだが、ドラマは笑いとエピソードで巧みに描いていく。
まさに『ミセン-未生-』は、「会社ドラマ」であると同時に、良質な「人間ドラマ」になっている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【関連】日本でも人気の俳優カン・ハヌル、独特すぎる演技練習法が話題
前へ
次へ