NHKで放送中の『青春ウォルダム 呪われた王宮』は、最初に恐ろしい悲劇が物語の発端となる。それは、夫婦と息子が白昼に殺されるという「一家毒殺事件」であった。
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このときに死んだのが開城府(ケソンブ)の長官ミン・ホスンであり、一家で唯一生き残ったのが娘のミン・ジェイ (チョン・ソニ)だった。彼女はすぐに容疑者にされてしまう。そのために逃亡して自分の無実を晴らそうとした。それからの行動が果敢だった。
なんと、王宮にいる世子のイ・ファン(パク・ヒョンシク)を頼ったのだ。それには根拠があった。ミン・ホスンはイ・ファンの学問上の師匠であり、彼女の家族が殺された背景にはイ・ファンが送った密書が関係していたのだ。
巧みにイ・ファンに近づいたミン・ジェイは、賢いやり方で王宮の東宮で仕える内官になりすますことができた。そこで使う偽名はコ・スンドルであった。そして、ミン・ジェイは、自分に備わっている天才的な捜査能力を発揮するようになった。
それは、イ・ファンにとっても頼りになることだった。彼は兄が3年前に急死したことで世子になったのだが、突然舞い込んできた「呪いの書」によって兄の毒殺を指摘され、さらに自身の死を予言されてしまった。謎めいた「呪いの書」を送りつけてきた真犯人をつきとめなければならない。その際にはミン・ジェイの捜査能力が不可欠なのである。
しかし、段階を経る必要があった。ミン・ジェイが都を騒がせている殺人事件を解決して、自らの実績で周囲を納得させなければならなかった。
かくしてミン・ジェイが数々の殺人事件の解明に乗り出していく。それを見守っているのがイ・ファンだ。究極的に彼は、ミン・ジェイによって「呪いの書」の問題が解決されていくことを願っている。こうして『青春ウォルダム 呪われた王宮』では次々に起こる難事件が一気にクローズアップされてきた。
【『青春ウォルダム 呪われた王宮』ドラマ概要】
〔放送日時〕
●NHK BSP4K 毎週日曜午後9時00分
●NHK BS 毎週金曜午前0時25分[木曜深夜]
〔役名/出演者〕
イ・ファン/パク・ヒョンシク
ミン・ジェイ(コ・スンドル) /チョン・ソニ
チャン・ガラム /ピョ・イェジン
ハン・ソンオン/ユン・ジョンソク
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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