『暴君のシェフ』降板のパク・ソンフン秘話、ヨンヒ君の交代劇はなぜ起きた? 

2025年09月06日 作品情報 #Netflix #写真
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Netflixで配信中のドラマ『暴君のシェフ』。視聴率から話題性まで席巻している同作で一躍、人気者と担ったキャラクターがヨンヒ君イ・ホンだ。

冷徹な暴君でありながら、絶対味覚の持ち主で。しかも、カリマスを放つ姿の裏に母の死に絡む復讐心と孤独を抱えている。この複雑なキャラクターをイ・チェミンが熱演中だが、実はこの役はほかの人物が演じる予定だった。

その名はパク・ソンフン。

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壮絶ないじめを経験した高校時代から十数年の時を経て、綿密に練った復讐計画を実行に移し始めた女性の物語を描いた『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』では、イジメの加害者でゴルフ場経営者のチョン・ジェジュンを演じ、大財閥と百貨店を舞台に、関係が冷え切った夫婦がかつての関係を取り戻していくラブコメディ『涙の女王』では、キム・ジウォン演じるホン・ヘインの大学同期でM&A専門家のユン・ウンソンに扮していた人気俳優だ。

パク・ソンフン(写真提供=OSEN)

その勢いに乗って、2024年になると『暴君のシェフ』への出演も決まる。イム・ユナとの共演に期待が膨らんだ。

さらに世界的に大ヒットしたNetflixの人気作『イカゲーム』の続編にもキャスティング。元特殊部隊出身のトランスジェンダー、ヒョンジュ役に抜擢された。ボブヘアに濃いメイクというビジュアルを見事に体現し、社会的偏見を乗り越えながら、誠実で正義感に満ちた人物像を見事に演じた。

しかし、その『イカゲーム』シーズン2公開直後、自身のSNSアカウントに『イカゲーム』のパロディAVの表紙の画像を“誤投稿”し、すぐに削除したものの大きな波紋を呼んだ。該当の画像には、AV女優たちが全裸で登場する姿が露骨に写っており、削除後もインターネット上で拡散され、大騒動へと発展した。

当時は年末に起きた済州(チェジュ)航空の旅客機事故により、国全体が哀悼期間でもあったこともあって、パク・ソンフンの誤投稿は不謹慎とされ猛バッシングされたのだ。

所属事務所BHエンターテインメントは「パク・ソンフンが多数のDMを確認している際に誤ってタップしてしまい、該当写真をアップロードしてしまったようだ。本人も非常に驚いて動揺し、迅速に削除した」と説明し、「俳優本人も深く反省している」と伝えたが、この騒動が思わぬ飛び火を呼んだ。

2025年早々から準備されていた『暴君のシェフ』の台本読みが中止され、1月12日にはパク・ソンフンの降板が決定的となった。

BHエンターテインメントは「パク・ソンフンが『暴君のシェフ』を降板するのは事実だ」と認め、制作会社スタジオドラゴンも「制作陣とパク・ソンフン側は多くの議論の末、今回の作品を共にするのが難しいと判断した」とし、「最近の出来事に関して俳優および所属事務所は何度も謝罪の意を示してきた。最終的に制作陣とパク・ソンフンはそれぞれ別の道を進むことに決めた」と公式立場を発表した。

こうしてパク・ソンフンの降板が決まり、その数日後にはイ・チェミンが『暴君のシェフ』の男性主人公役を提案され、出演を前向きに検討中との報道が流れ、最終的には確定。イ・チェミンがヨンイ君役を務めることになった。

ちなみにイ・チェミンは2000年生まれで今年25歳。1985年生まれで40歳のパク・ソンフンに比べると15歳若い。
ヒロインのイム・ユナは19990年生まれの35歳。パク・ソンフンがそのまま演じていれば、『暴君のシェフ』はまた違ったケミストリーを起こしていたかもしれない。

文=韓ドラ・時代劇.com編集部

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