全30話で放送されているテレビ東京の『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』。3月15日には第16話がオンエアされて、ストーリーも後半に入った。いよいよ佳境を迎えていくことになるが、その前に前半の話をダイジェストで振り返ってみよう。
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ドラマの舞台は高句麗(コグリョ)で、時代は560年代である。国王の座を狙う悪徳高官のコ・ウォンピョ(イ・ヘヨン)は陰謀をめぐらせて王妃を殺した。その騒動の中でピョンガン王女(キム・ソヒョン)は死にかけて記憶喪失になってしまう。
大人になったとき、ピョンガン王女はカジンという名前の刺客になっていた。そんな彼女を助けたのが優しい青年オン・ダル(ナ・イヌ)であった。2人は山中で平穏な暮らしをしたが、ピョンガン王女の周辺には魔の手が忍び寄っていた。
コ・ウォンピョの息子であるコ・ゴン(イ・ジフン)はピョンガン王女が幼いときの武芸の師匠だった。また、薬草店主のヘ・モヨン(チェ・ユファ)は情報通であったが、敵国の新羅(シルラ)のスパイだ。しかし、ピョンガン王女にも役に立つ女性だった。
オン・ダルの協力もあってピョンガン王女は記憶を取り戻し王宮に帰ることができたが、コ・ウンピョはさらに狡猾だった。そんな中で、ピョンガン王女とコ・ゴンの結婚話が持ち上がり、コ・ウォンピョは息子を王室に送り込んでさらに悪事に手を染めようとしていた。
その騒動の中で、実はオン・ダルがオン・ヒョプ将軍(カン・ハヌル)の息子であることが明かされた。オン・ヒョプ将軍はコ・ウォンピョの陰謀によって処刑されたが、息子のオン・ダルは、父の立派な後継者になるためにピョンガン王女と共に武術の鍛錬に明け暮れた。
ピョンガン王女には大きな願いがあった。コ・ウォンピョの策略によって逆賊にされた順奴(スンノ)部族の汚名をすすいで、正式に高句麗の有力部族として復帰させることだった。その上で、ピョンガン王女はオン・ダルと協力してどのようにして高句麗の危機を救おうとするのか。そこが『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』の後半の最大の見どころだ。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
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