テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』では、3月6日の第9話で、刺客出身のカジンが実はピョンガン王女(キム・ソヒョン)であることが、父親の平原(ピョンウォン)王(キム・ボプレ)にも明確にわかるようになった。
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以前も平原王は大人になったピョンガン王女と会っているのだが、その時は亡霊だと勘違いしてしまい、彼女が生きているとは信じていなかった。しかし、ようやくピョンガン王女が白日のもとに現れてきたので、平原王も娘が生き返っていたことを心から納得できたのである。
こうして8年ぶりに感激的な親子対面があった。しかし、どうも2人の間にはギクシャクした雰囲気があった。それはピョンガン王女が父親に対して不信感を持っていたことが明らかになったからだ。
ピョンガン王女が疑問に思っていたことは、8年前になぜ平原王が兵隊を順奴(スンノ)部族のもとに送ったかと、いうことだ。それによって、ピョンガン王女の母親である王妃は、悪徳高官コ・ウォンピョ(イ・ヘヨン)に命を奪われる結果になったのだ。
つまり、平原王が順奴部族に兵隊を送らなければ王妃は間違いなく無事でいたのだ。その点を疑問に思っていたピョンガン王女は、率直に平原王に当時のいきさつを尋ねた。
ドラマの序盤でも描かれていたが、平原王はコ・ウォンピョの陰謀によって王妃が不貞を働いていると勘違いして、嫉妬のあまり感情をコントロールできなくなった。その末に、彼は順奴部族のもとに兵隊を送って、視察に来ていた王妃が殺されてしまったのである。
この件に関して、ピョンガン王女は父親の行動がまったく理解できなかった。それゆえ、せっかく再会できた親子なのに、打ち解けた雰囲気にはならないのであった。
2人は果たして和解することができるのだろうか。平原王はコ・ウォンピョによって精神が錯乱する薬を飲まされている。そんな平原王が正常な精神状態になれるかどうかが、親子の和解の鍵を握っていると言える。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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