テレビ東京で放送中の『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』。11月2日の第18話ではチョン・イルが演じるキム・デソクが科挙を受けて火縄銃の実技を行なっている場面から始まった。しかし、イ・イチョム(イ・ジェヨン)の指示で誤射を装った男がキム・デソクを撃ち抜いてしまった。
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完全にキム・デソクの命が断たれるという緊迫した場面であったが、幸いに胴着を身につけていたことで彼は九死に一生を得た。それにしても、イ・イチョムの悪事は執拗であった。彼はとことんキム・デソクの命を狙っている。さらに、イ・イチョムは謀反を計画しており、宮廷をひっくり返そうとしていた。
その手がかりをつかもうとしたキム・デソク。そんな夫に「内助の功」で協力したのがスギョン(クォン・ユリ)であった。彼女は本来、ファイン翁主(オンジュ)であるのだが、本名のスギョンとして両班(ヤンバン)の屋敷を支えていた。
しかし、キム・デソクの母は大変厳しい人で、気性の激しさから嫁のスギョンを徹底的にいじめ抜いていた。ドラマを見ていて、スギョンのことを気の毒に思った人も多いことだろう。
それでもスギョンは黙って従った。彼女がもし光海君(クァンヘグン)の娘であることを明かせば、問題はすっきり解決するのだが、スギョンはあえて自分の身分を隠した。それが彼女なりに最善の方法だと信じたからである。
そんなスギョンのことを幼いころからずっと慕っていたのがイ・デヨプ(シン・ヒョンス)だ。彼もまたキム・デソクと一緒に科挙の武科の試験を受けて、見事に合格した。
こうして立派な官職を得たイ・デヨプだったのだが、父のイ・イチョムの悪行を知りながら、表向きは父に従う素振りをずっと見せていた。そうなると必然的にキム・デソクと対立せざるを得なくなる。
今後の『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』は、スギョンをめぐってキム・デソクとイ・デヨプの激しいライバル対決が繰り広げられていくことになるだろう。
文=大地 康
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