【『ポッサム』の心配な展開】国王の娘が果たして両班の妻として務まるのか

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時代劇『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』の後半では、チョン・イルが演じるキム・デソクが両班(ヤンバン)に戻ったことで、彼の生活もすっかり変わっていった。何よりも、母や妹と一緒に暮らすようになったのだ。

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こうなってから難しい立場に立ったのが、クォン・ユリが演じるファイン翁主(オンジュ)であった。彼女は本名のスギョンとして新しく生まれ変わった気持ちとなり、キム・デソクの妻として彼の母や妹と同居することになった。

もしもキム・デソクの母が、スギョンが光海君(クァンヘグン)の娘であることがわかったら、態度が一変したに違いない。最上位の丁重さで遇したはずだ。しかし、スギョンは自分の身分を隠していた。それゆえキム・デソクの母はスギョンのことを賤民(チョンミン)とみなしていた。

賤民は朝鮮王朝の厳しい身分制度の中で最下層の立場であり、母親が賤民であると息子は官職に就くこともできない。つまりチャドルは科挙も受けられないのだ。

そのことを心配したキム・デソクの母と妹は、両班にふさわしい新しい妻を迎えればいいと話し合っていたのだが、そのことを聞いたキム・デソクは烈火のごとく怒った。キム・デソクとしてはようやくスギョンと一緒に暮らせるようになったのだ。母や妹に絶対に邪魔されたくないという心境だった。

クォン・ユリが演じるスギョンは両班の嫁となった(写真=© MBN All rights reserved)

頭脳明晰でよく気が付く性格

一方、スギョンも両班の嫁になった以上はそのしきたりに従わなければならない。特に両班の家庭では親孝行が絶対であり、嫁は夫の母に徹底的に尽くすことを求められる。それができなければ両班の妻としては失格なのである。

もちろん、スギョンは国王の娘なのだから上流階級のしきたりをわきまえている。しかも、彼女は頭脳明晰でよく気が付く性格である。それでもキム・デソクの母は徹底的に嫁をいじめ抜くタイプなので本当に大変だ。そんな厳しい姑に仕えて、スギョンは果たして大丈夫なのだろうか。

クォン・ユリが演じるスギョンの身の上が心配な展開になってきた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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