【ドラマ解説】クォン・ユリが演じる王女は不幸の連鎖の中で救いがあるのか

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テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』は、10月13日の第4話でクォン・ユリが扮するファイン翁主(オンジュ/側室が産んだ王女)がさらに苦境に陥ってしまった。

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なにしろ、ファイン翁主は本当に悲劇的な経過をたどっていた。光海君(クァンヘグン)の娘でありながら高官のイ・イチョム(イ・ジェヨン)一族に嫁に行ったら、夫が若くして死んでしまった。

未亡人となって夫の実家で暮らしていたファイン翁主。悲しみに耐えていたら、人違いで「ポッサム」(善意の誘拐)されて、盗っ人のバウ(チョン・イル)に連れ去られてしまった。

なんとかして自分の屋敷に戻ることができたのだが、そこに行ってみるとすでに自分の葬式が行なわれていた。なんという不幸のどん底。姑であるイ・イチョムは、体裁を整えるためにあえてファイン翁主が死んだことにしてしまったのだ。

こうして、行くあてもなくなったファイン翁主であったが、バウの子供の助けを借りて、宮女に成りすまして王宮に入り込むことができた。

クォン・ユリがファイン翁主を演じた(写真=© MBN All rights reserved)

許せない気持ち

喜んだ彼女は、父親の光海君に自分が生きていることを知らせようと思ったのだが、その前にキム・ゲシ(ソン・ソンミ)に会ったのが運のツキであった。キム・ゲシから「死んでください」と冷酷ななことを言われてしまった。本当にこの女は血も涙もない女なのだ。

キム・ゲシは、「ファイン翁主が生きていると、イ・イチョムが処罰されることになって、王宮の中の派閥闘争を刺激して混乱をもたらす」という理由を挙げていた。だからといって、ファイン翁主が死ななければならないとは……。こんなに理不尽なことはない。ファイン翁主も絶対に許せない気持ちだった。とはいえ、優しい彼女は結局、光海君の前で名乗り出ることができなかった。

次から次へと不幸なことが襲いかかってくるファイン翁主の身の上。彼女はまさに途方に暮れる思いであった。今後、ファイン翁主はどのように生きていけるのだろうか。

文=大地 康

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