【王位奪還の決意】『コッソンビ』で始まる「虎穴戦略」の行方は?

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NHKのBSプレミアムでオンエアされている『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』では、8月27日に第9話が放送される。ここでは、最大の謎とされていた事実が明らかになる。それは「あのイ・ソルがカン・サン(リョウン)であった」ということ。本当に衝撃的であった。

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イ・ソルは本来なら世孫(セソン)だった。つまり正統的な王位継承者であったはずなのに、国王イ・チャン(ヒョヌ)が兄を殺して王位を奪取したために廃されてしまった。しかも、子供だった彼は殺される運命だったが、救ったのが少女時代のユン・ダノ(シン・イェウン)であった。

それから10数年……科挙に合格したカン・サンはユン・ダノに対して「自分がイ・ソルだ」と明確に告げた。そのうえでカン・サンは「王宮に入ってイ・チャンを断罪する」と壮絶な決意を明らかにした。彼は国王の親衛隊に入って自ら「虎穴に入る」戦略を披露した。

驚いたユン・ダノ。彼女の不安な感情もよくわかる。もしカン・サンがイ・ソルであることが発覚したら彼の命は即座に断たれる。

そうでなくとも、イ・チャンの命令を受けたチャン・テファ(オ・マンソク)が必死になってイ・ソルを探しているのである。それだけに、カン・サンの戦略はあまりに無謀に思えた。

画像=SBS

とてつもない秘密とは?

そのことはカン・サン自身も承知だ。しかし、彼には「自分の怨みを晴らし、暴政を終わらせて民政を安定させる」という使命があった。そのためには危険をかえりみずに王宮に入っていく必要があったのだ。

同じように、暴政を終わらせようと邁進していたのがチョン・ユハ(チョン・ゴンジュ)であった。彼にも国王をめざせる資格があった。特に高官のシン・ウォノ(アン・ネサン)は、悪政を行なう国王の対抗勢力としてチョン・ユハの支援を惜しまなかった。そういう流れの中で、徐々にチョン・ユハの決意が固まっていったのだ。

こうなると気になるのが「イケメン3人衆」の残り1人であるキム・シヨル(カン・フン)の動向だ。彼の正体だけは未だによくわかっていない。しかし、彼にも「とてつもない秘密」があるはずだ。それは何なのか。

『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』は残る謎をめぐってドラマ後半にいよいよ入っていく。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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