SBS新ドラマ『悪鬼』(Disney+で配信予定)に主演するキム・テリとオ・ジョンセ、ホン・ギョンが、脚本家キム・ウニの筆力について語った。
同作は、悪鬼に取り憑かれた女とその悪鬼が見える男が5つの神体をめぐる謎の死の真相を暴くオカルトミステリー。『サイン』『シグナル』『キングダム』など、数多くのヒット作を生み出した 脚本家キム・ウニが贈る、ファン待望の新作だ。
キム・ウニの強みといえば、何一つ見逃せないようにきめ細かく積み上げる展開。一話を何度も噛み締めるようにする力こそ、キム・ウニ作品の魅力だ。
主演女優キム・テリもそのことを強調した。
「台本を読んだ時、話の構成が本当にお上手だと感じた。リズムと流れを逃さず、状況がぎっしりと置かれている。そのような状況が新しい世界観を認めさせるのはもちろん、緊張感を保つ。小さなことから始まった話ではないと感じた、。物語を貫く最も大きな幹が作家さんの始まりであり、だから小さな話も大きな幹と調和しながら安定してくっついていた」
オ・ジョンセは「事件を暴いていく時は、霧を歩く感じで物語が近づいてくる。その霧が徐々に晴れると、思わず見過ごした事件と話が波のように押し寄せてくる」と表現している。
ホン・ギョンも「まるで隠された彫刻を探して貼り付けていくように、文章の中で探さなければならないことが多かった」と、台本を掘り下げた記憶を振り返った。
ただ、目に見える事件がすべてではない。
その中には人々が忘れていた、だから記憶しなければならないメッセージが盛り込まれており、興味津々にミステリーを追っていく先に胸を打つメッセージと出会うことがキム・ウニの“得意技”だ。
『悪鬼』でキム・ウニが届けたいテーマは、「青春」という。
「作家さんが初対面でおっしゃってくださったのが、最後に視聴者が向き合う話は青春だ、ということだった」と明かしたキム・テリ。他の作品でも“夢のない20代”がたくさん描かれてきたが、オカルトミステリーではどのように描かれるか気になっていたという。
オ・ジョンセは「悪鬼に憑かれた女と、幽霊が見えて悪鬼を捕まえる男の巨大な話の中で『青春』という言葉を噛み締められる興味津々な話だった」と説明した。
何よりもキム・ウニが着実に守ってきたテーマは「誰かは覚えなければならない話」ということだ。
「今回の作品をやりながら、『称える』『記憶する』『追慕する』といった言葉が以前とは違う感じになった。その意味がより濃く、深みが生じた感じだ」というオ・ジョンセ。彼は「記憶することの力が持つ重さがとてつもないことに気づいた。視聴者の皆さんも、僕たちの先祖、忘れられていく歴史と人に対する記憶に価値があることを分かってほしい」と伝えた。
『悪鬼』は、韓国SBSで6月23日22時より放送開始。Disney+(ディズニープラス)で同時配信される。
(記事提供=OSEN)
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