数多くの韓国時代劇には今も視聴者の心に残る不朽の名作がいくつかあるが、その中でも圧倒的な支持を受けているのがイ・ソジン主演の『イ・サン』だ。
【関連】『イ・サン』女優ハン・ジミンが桜を見上げて“にこり”。春のお出かけショット公開【PHOTO】
この名作が、テレビ東京の韓流プレミアで5月17日からスタートする。全77話で、日本語字幕付きの二か国放送となり、平日朝の8時15分からオンエアされる。
新しい韓流ファンでまだ『イ・サン』を見ていない人のために、このドラマの概要について紹介しよう。
このドラマは、韓国MBCで2007年から2008年にかけて放送された時代劇だ。監督は「韓国時代劇の巨匠」として知られるイ・ビョンフン。彼の作品としては『宮廷女官 チャングムの誓い』と『トンイ』がとても有名だが、2つのドラマの間に作られたのが『イ・サン』であった。
主人公はイ・ソジンが演じた朝鮮王朝22代王・正祖(チョンジョ)。彼の本名が「イ・サン」であり、歴史的には1752年に生まれている。
彼が10歳の時に父親の思悼世子(サドセジャ)が英祖(ヨンジョ)によって米びつに閉じ込められて餓死している。この悲劇的な事件を『イ・サン』は物語の冒頭で取り上げた。死んでいく思悼世子は10歳の息子に「名君になれ」と遺言を残していくのだが、正祖はその言葉を守るために奮闘努力していく。
彼は常に暗殺者に狙われていた。そういう苦難な歴史をドラマはとてもスリリングに描いており、正祖が名君になるために成長していく姿が視聴者に感銘を与えた。
共演はハン・ジミン。彼女がソンミンという女官を演じたが、二人の切ないラブストーリーも見事に描かれている。
すでに制作から16年が経っているが、根強い人気を持つドラマ『イ・サン』。史実を巧みに取り入れた脚本が秀逸であり、イ・ソジンが悩める王を真摯に演じて好評を博した。また、ヒロインを演じたハン・ジミンの清楚なイメージもとても良かった。
このドラマがテレビ東京で再び放送されるというのはとてつもなく朗報である。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【関連】【『イ・サン』の真実】正祖が極端に毒殺を恐れた理由は何だったのか
前へ
次へ