パク・シフといえば、韓国時代劇史上で名高い『王女の男』(2011年制作)で「復讐の鬼」と化したヒーローを颯爽と演じた。その雄姿は語り草になるほどであったが、彼が9年ぶりに主演した時代劇が『風と雲と雨』であった。
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パク・シフが演じたチェ・チョンジュンは、王朝最高の易術師として次期国王選びに決定的な影響力を及ぼしていく。いわばキングメーカーとして時代を動かす快男児であった。
ヒロインのイ・ボンリョンに扮するのが実力派女優のコ・ソンヒで、彼女は他人の運命がわかる才能を持った王女に扮して、チェ・チョンジュンと運命的なラブロマンスを展開していく。
その2人に立ちはだかる王族の興宣君(フンソングン)に扮したのが、名優のチョン・グァンリョルだ。この重鎮俳優がキャスティングされたことで、『風と雲と雨』は歴史ドラマとして重厚な作品に仕上がっていた。
ストーリーを見てみよう。
良家の御曹司チョンジュン(パク・シフ)は抜群の頭脳を持っていたが、父が悪徳高官の陰謀によって殺されてしまう。さらに、愛する幼なじみのボンリョン(コ・ソンヒ)とも離れ離れになっていく。
彼女も実は王女であることがわかったが、悪徳高官によって軟禁されてしまう。そんな中で必死に生き抜いたチョンジュンは易学を学び、ついに王朝最高の易術師になって世の中を大きく動かしていく。その際に協力しあった興宣君(チョン・グァンリョル)はやがて最大の政敵になってしまうのだが……。
こうして19世紀後半の激動の時代がダイナミックに描かれていく。パク・シフが演じる王朝最高の易術師の活躍ぶりは、ドラマを壮大に盛り上げていき、見る人を大いに感動させてくれる。
〔『風と雲と雨』ドラマ概要〕
放送年・話数/2020年・全21話
放送局/TV CHOSUN
演出/ユン・サンホ
脚本/パン・ジヨン
出演者(役名)
パク・シフ(チェ・チョンジュン)
コ・ソンヒ(イ・ボンリョン)
チョン・グァンリョル(興宣君)
ソンヒョク(チェ・インギュ)
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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