【傑作】若者の成長を描いた人生ドラマの「究極の1本」は何か

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韓国ドラマは制作本数が多いのでジャンル分けも多岐にわたっているが、確固たる有力ジャンルになっているのが「人生ドラマ」だ。いわゆるヒューマン系のドラマのことだ。

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このジャンルで昨年は『私たちのブルース』や『私の解放日誌』が人気を集めたが、過去の「人生ドラマ」の中で若者の成長をドラマチックに描いた傑作とした名が挙がるのが『ミセン-未生-』である。

このドラマは、韓国tvNで2014年に全20話で放送された。脚本はチョン・ユンジョンで、演出はキム・ウォンソク。出演者は、イム・シワン、イ・ソンミン、カン・ソラ、カン・ハヌルなどである。

主役のイム・シワンが扮したチャン・グレは、囲碁で成功することができず、生活のためにコネで大手商社の新入社員となった。

しかし、周囲から陰口をたたかれ、仕事の面倒を見てもらえない。そんな中で、イ・ソンミンが演じるオ・サンシク課長に見込まれて仕事を少しずつ任されるようになる。さらに、失敗を繰り返す中で徐々に成長していく。その過程をドラマはスリリングに見せてくれる。

画像提供=tvN

仕事ドラマの最高峰

それにしても、舞台となっている大手商社にはクセがある人間が揃っている。そんな中で同期の同僚たちと切磋琢磨していくチャン・グレがとても頼もしかった。

ドラマでは中盤から出世競争、社内抗争、新人いじめ、激しいパラハラ、陰湿なセクハラなどが描かれて緊迫感のある展開となっていく。それでも、韓国ドラマらしい人情味あふれる場面が随所に織り込まれる。

そんな心温まるエピソードに触れていると、視聴者も大手商社にまぎれこんで社内の一員になったかのような雰囲気になる。テンポのいい演出がさらに面白さを際立たせているのだ。

登場人物も本当に多彩で、特に情熱的な性格の課長を演じたイ・ソンミンの存在感が格別だった。彼のような上司に恵まれたら、職場がどれほど活性化されるだろうか。そうしたキャラを前面に出して職場の人間関係を熱く描いた『ミセン-未生-』は、「仕事ドラマの最高峰」と呼べるほどの出来ばえであった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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