ドラマ『シスターズ』の主演女優ナム・ジヒョンが、ユニークな存在感を放っている。
Netflixで同時配信中の同作は、貧しいが仲良く育った三姉妹が韓国で最も裕福で有力な家族に対抗する物語。
劇中、使命感と共感力にあふれる記者で、三姉妹の次女オ・インギョン役を務めるナム・ジヒョンは、真実を明らかにしようとする確固たる信念と冷徹な姿、相反する人間味を同時に備えたインギョンを安定した演技で表現し、ドラマに活力を吹き込んだ。
今回は、魅力あふれるナム・ジヒョンの“沼入りポイント”を探ってみた。
(以下、第4話までのネタバレあり)
ナム・ジヒョンは理性と情熱を兼ね備えたしつこい記者、インギョンになりきった。鋭い目つきとストレートな言い方で、権力の前でも決してひるまない性格を表し、堂々とした魅力を倍増させた。
停職処分中でもパク・ジェサン(演者オム・ギジュン)を疑い続け、取材を続けるインギョン。その果敢なカリスマと、やり遂げてみせると言わんばかりの目つきは、事件の真実を追う執念深い記者の面々を堅く見せ、没入感を与えた。
時には無謀なほどに体を張るインギョンの行動は、一見憎らしいかもしれないが、ナム・ジヒョンは繊細な演技力で“憎めない”キャラクターに作り上げた。
倒れた妹オ・イネ(演者パク・ジフ)を助けようとする悲壮さが入り混じった目と、盗んだお金を使わなければならない状況、イネの代作事件など、自分の信念と対立する複雑な状況のなか、インギョンの多面性を細かく描き出しながらキャラクターに濃い生命力を吹き込んだ。
彼女は深い共感を隠すための陰気くさい顔や、多彩な感情を盛り込んだ声のローンで『シスターズ』を細かく彩っている。
ナム・ジヒョンの輝く熱演と共に、共演者とのケミストリー(相性を意味する韓国の新造語。略してケミ)も話題になっている。
その中心は、三姉妹とのケミだ。普段は堂々としているインギョンも、姉のインジュ(演者キム・ゴウン)の前では妹の姿を見せ、イネの前では愛情表現をし続ける姉としての姿を見せる。その次女ぶりが、リアルな“姉妹ケミ”を誇っている。
また、ハ・ジョンホ(演者カン・フン)とは幼馴染であり心強い捜査のパートナーとしての“ときめきケミ”を、パク・ジェサンとは対立する姿を通じて緊張感あふれるケミを披露。このように、巧みに緩急をつけながらさまざまな人物とのケミストリーを発散し、ドラマをより豊かにしている。
回を重ねるほど、キャラクターの多面的な姿を生き生きと描き出すナム・ジヒョンの今後の活躍に、引き続き注目したい。
『シスターズ』は、Netflixで毎週土・日曜日23時に配信中。
(記事提供=OSEN)
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