2PMのジュノが立体的な演技でイ・サン(のちに正祖)に成り切り、切ない宮中物語の始まりを知らせた。
韓国MBC時代劇『袖先赤いクットン』(原題)に主演するジュノは、気難しい性格と凛とした態度、そして痛みを持つ完璧主義の王世孫(次々期王位を継ぐ者)、イ・サンを巧みな演技で表現しながら“世紀のロマンス”の幕を開いた。
(※以下、ネタバレあり)
青年イ・サンとして登場したジュノは、完璧な王世孫であり、理想的な後継者に成長していた。
ただ、その完璧さの裏に隠された痛みもうかがわせた。ソン・ドクイム(演者イ・セヨン)の朗読を聞いていた彼は、父の思悼世子が自分に対して「私を殺すために生まれた子」と叫んだ記憶を思い浮かべ、混乱した。彼のトラウマと悲しみは、ジュノの揺れる瞳と繊細な表情を通じて視聴者にそのまま伝わった。
また、ジュノは気難しいながらも可愛いイ・サンの魅力を発揮し、ロマンスに対する期待感も高めた。自分を池に落としたドクイムに反省文を書かせ続ける一方、正体を隠したまま書庫でドクイムと会い続ける。ドクイムに見せる多様な表情が、視聴者をときめかせながら今後の展開に興味を誘った。
ジュノはたくましいながらも不安そうで、気難しいが優しいイ・サンのキャラクターを立体的に表現しながらたった2話で視聴者を魅了した。
彼の繊細な演技力は、キャラクターをダイナミックに描きながら没入度を高めている。振れ幅の広い演技力を証明してきたジュノが描く新しいイ・サンの物語に期待が高まる。
(記事提供=OSEN)
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