最近の韓国では時代劇の人気がとても高い。次々とヒットしているドラマが生まれているが、今秋の話題作としては2PMジュノの除隊後最初の復帰作となるMBC『服の袖、赤い袖口』(原題)が注目されている。
この新しいドラマは順調に撮影が進んでいるが、ジュノが演じるのは、朝鮮王朝の22代王・正祖(チョンジョ)である。
正祖といえば、朝鮮王朝後期の名君として今でも韓国の人々に尊敬されている大王だ。よく知られているようにイ・ソジンが『イ・サン』で演じていて、今まで数多くのドラマや映画で正祖は取り上げられてきた。
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それだけに、ジュノも光栄に思うと同時にかなりのプレッシャーを感じていることだろう。それでも、心配は要らない。演技力のあるジュノのことだから、センスの良さを生かして彼らしい名君の姿を見せてくれるだろう。
すでに宣伝用にジュノの韓服姿が公開されているが、凛々しいイメージをかもしだしており、大いに期待を抱かせる。
ドラマの内容を見ると、『服の袖、赤い袖口』は国王と女官の哀愁が漂う宮廷劇だ。
ヒロインを演じるのはイ・セヨンで、彼女は女官のソン・ドクイムに扮している。こうして、魅力的な主人公2人を中心にして、王族と女官の身分違いの「禁じられた恋」が抒情的に展開されていく。
ところで、ソン・ドクイムという人物の設定がとても気になる。なにしろ、この女官は歴史的には正祖の側室となる宜嬪(ウィビン)・成(ソン)氏のことなのだ。ドラマ『イ・サン』ではハン・ジミンが演じたソンヨンと言えば、わかる人が多いのではないだろうか。
宜嬪・成氏は正祖との間に王子を産んでいる。正祖の正室には子供がいなかったので、宜嬪・成氏の息子が世子(セジャ)にまでなっていくのだが、残念ながら早世してしまった。そういう史実をふまえて視聴すれば、『服の袖、赤い袖口』がさらに興味深く見られるのではないだろうか。
とにかく期待が大きい『服の袖、赤い袖口』は、韓国MBCで11月から放送される予定になっている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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