10月27日からテレビ東京系の韓流プレミアで『ノクドゥ伝～花に降る月明り～』が放送されているが、第1話からキム・ソヒョンが男装して勇ましい姿を見せている。
しかも、彼女が演じるドンジュは、こともあろうに国王の光海君(クァンヘグン)を暗殺しようとして弓を向けていた。
それは失敗してしまうが、投獄されても果敢に脱獄を狙うところは気の強さを存分に見せていた。結局、一緒に投獄されていたノクドゥ(チャン・ドンユンが演じていた)の機転によって2人は無事に釈放されたのだが、そんな2人が今度は妓生（キーセン）の宿舎で同部屋となって共同生活を始めるようになる。
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それもすべてノクドゥが女装して女性になりすましていることから起こったことなのだが、序盤で圧倒的な緊張感を持ったシーンになったのが、妓楼でタチの悪い客を相手にドンジュが自ら髪を刃でぶった切ってしまうところだった。
朝鮮王朝時代、女性の長い髪は命も同然だった。そんな象徴なのに死を覚悟して切ってしまって、ドンジュはザンギリ頭になった。この場面を見ていて、思わず固唾をのんだ。それほど迫力がある場面をキム・ソヒョンは鉄の意志を感じさせる表情で演じきっていた。
『ノクドゥ伝～花に降る月明り～』はチャン・ドンユンが美しい女装姿になるということで大きな話題を集めたが、キム・ソヒョンの男勝りの無鉄砲さもドラマを激しく動かして壮観だった。
こうして序盤から女装姿のノクドゥとオテンバ娘のドンジュが奇妙な同居生活をスタートさせて、ドラマのラブコメ度も心地よく全開となっていった。
キム・ソヒョンといえば、NHK・BSプレミアムで10月31日から毎週日曜日に放送される『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』でも、国を果敢に守る王女の役を演じている。
子役時代から演技力に定評があったキム・ソヒョンだが、大人の女優として成長してからも表現力にますます磨きがかかってきた。間違いなく、2つのドラマではキム・ソヒョンの迫力満点の演技を心から堪能できることだろう。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
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