人間の本性を映し出す鏡のようなドラマという印象を受ける『怪物(原題)』。この作品で、ヨ・ジングはソウル地方警察庁からマニャン派出所に転勤となった刑事ハン・ジュウォンに扮した。
ドラマのシーンの中でヨ・ジングは、女優のチェ・ソンウン演じるマニャン精肉店の社長ユ・ジェイから卵を投げつけられる場面がある。
そのシーンの撮影で実際に卵を投げられていた彼は、卵が簡単に割れるものだと思っていた。
【関連】『怪物』ジュウォン役ヨ・ジングに付けられたあだ名とは?
しかし、その撮影当時に来ていた服のせいなのかなかなか卵が割れなかったという。そのため、思いのほかたくさんの卵を投げつけられた記憶があると語るヨ・ジング。
一方で、卵を投げていたチェ・ソンウンもかなり大変だったことだろう。
この『怪物(原題)』に関するインタビューをシン・ハギュンと共に受けたヨ・ジング。そのときに「2人の中にある怪物とは?」と聞かれた2人。
その際に、シン・ハギュンは自身が演じていたイ・ドンシクだと感じていた、一方のヨ・ジングは自分が持つ「欲」だと語っていた。
その「欲」もいくつかあるようだ。その中でも一番強いのは演技欲で、そのほかにも先輩と一緒に食事をしたと感じるささいな「欲」もあるという。
この『怪物(原題)』で、初めて心理追跡スリラーに挑戦したヨ・ジングは、韓国にスリラー好きの人が大勢いて、そのスリラー好きのファンに「ヨ・ジングはスリラーもいける」を思われたいとの願いもある。
さらに、現在のコロナ禍から早く抜け出して、みんなが明るい毎日を送れるようになることも願っている。
これは、ヨ・ジングだけでなく世界中の人々が願っていることだろう。
ヨ・ジングにとって、この作品は演出、台本、演技のどれも自信持ってお勧めできるドラマで、出演者も撮影スタッフも必死になって撮影した。
そんな印象がテレビ越しにも伝わるほどすばらしいドラマである。
これまでに彼が出演した『テバク~運命の瞬間(とき)~』や『王になった男』と一緒に『怪物(原題)』もぜひ見てほしい。
文=大地 康
■【関連】『怪物』ジュウォン役ヨ・ジング、タイトルで感じたドラマの印象は?
前へ
次へ