最終回を迎えた『ヘチ』は全体的にどんな内容のドラマだったのか

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チョン・イルが主演した『ヘチ 王座への道』はNHK総合テレビで毎週日曜日に放送されてきたが、8月29日の放送で最終回の第24話を迎えた。

オリンピックの開催中に3週間分の休止があったので、続きを楽しみにしていた人はイライラしたかもしれないが、ようやく最終回となって物語が完結する。

そこで、このドラマを全体的に総括してみたい。

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この『ヘチ 王座への道』のメインテーマは、「最も低い身分に生まれた王子が数々の苦難に打ち勝って国王となり、民衆のための政治を行なっていく」ことだった。

その主旨に沿って、前半の『ヘチ 王座への道』は、母親の出自が低いことで王族として差別されていたヨニングンの苦悩を描いていた。

『ヘチ』は最終回でどんな結末を迎えるのか(写真=韓国SBS『ヘチ 王座への道』韓国ポスター)

麗しきクライマックス

その際に一番のカテキ役になったのが、チョン・ムンソンが演じた密豊君(ミルプングン)であった。この男はとにかく性格が悪く、本当にひどい人間だった。

ヨニングンはずっと密豊君の悪行で迷惑をこうむったが、彼は辛抱強く正しい道を行ない、周囲の信頼を勝ち取っていった。その際には、クォン・ユルが扮したパク・ムンスや、コ・アラが演じたヨジが仲間として大いに助けてくれた。

その中でヨニングンは創意と工夫で活路を見い出し、やがて21代王の英祖(ヨンジョ)として即位いていく……。

しかし、さらなる困難が待っていた。高官たちの派閥闘争に巻き込まれて王位が安定しなかった。また、反乱まで起きて、その鎮圧に全力を注がなければならなかった。その際にも、英祖の人間性が評価されて、助けてくれる仲間や官僚たちがいた。

そうした頼もしい人間関係を築くことができたのも、英祖が誠実にやることを実行して民衆のための政治を行なったからだ。そのあたりをドラマはスリリングに描いていた。

最大の悪役となった密豊君は最終回まで強烈なキャラを見せてくるが、すべてを乗り越えて、英祖は歴史に残る名君になっていった。

こうして『ヘチ 王座への道』は、チョン・イルの素晴らしい演技に支えられて、麗しきクライマックスを迎えることになった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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