現在、日曜日の夜はNHKで韓国時代劇を立て続けに見ることができる。
まず、午後9時からBSプレミアムで放送されているのが『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』であり、総合テレビで午後11時から始まるのが『ヘチ 王座への道』だ。
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この2つの時代劇には、決定的な共通点がある。それは何かというと、両方ともヒロインがコ・アラなのである。『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』では俳優名の表記がAraになっているのでまぎらわしいのだが。
以後、本文ではコ・アラと表記する。
コ・アラは『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』では、主役のパク・ソジュンとパク・ヒョンシクの2人と等しく絡みながら、古代・新羅(シルラ)の医者の娘をハツラツと演じている。
一方、朝鮮王朝時代を舞台にしている『ヘチ 王座への道』では、コ・アラが司憲府(サホンブ)の捜査官を務めるヨジを演じている。
どちらの役も、まさに男まさりという感じで雰囲気が似ている。コ・アラのキリッとした引き締まった表情がとても凛々しい。
もともとコ・アラは、大ヒットした2013年の『応答せよ1994』の演技でブレークして、女優としての活動を広げてきた。
時代劇は先に『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』に出演して、表情豊かな演技で魅力的なヒロインに扮し、そのあとで『ヘチ 王座への道』のヒロインにも起用されて、捜査官にふさわしく派手なアクションシーンを存分に見せてくれた。
もちろん、準備も万全だった。撮影が始まる3カ月前からアクションスクールに通い詰めて、剣術を徹底的に覚えたという。同時に、キックのような激しい動きもハードに練習した。そうやって、アクションシーンに必要な技術と動きをマスターしたうえで、いいコンディションを保つための努力を欠かさなかった。
こうして彼女は、素晴らしいアクションシーンを最後まで披露することができたのだ。
今後も、日曜日の夜にコ・アラの演技を大いに堪能しよう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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