『100日の郎君様』のコンビにとって幸せな「100日」とは?

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NHKの総合テレビで放送が終わっている『100日の郎君様』。本当に余韻が残るドラマで人気が高かった。このドラマをもう一度振り返ってみよう。

『100日の郎君様』というタイトルにある「100日」とは、ド・ギョンスが演じた世子(セジャ)のイ・ユルが記憶喪失になって庶民になっていた時間だ。

そのとき、イ・ユルは村人のウォンドゥクになっていた。そして妻になっていたのが、ナム・ジヒョンが演じたホンシムだった。

2人のラブラインは最初からできあがっていたものではなかった。むしろ、ウォンドゥクは反感ばかりを買っていた。世子だった過去のクセが出て、傲慢に振る舞っていたからだ。しかし、2人の日々には変化があり、徐々に本当の愛が育っていった。

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たとえば、ホンシムがならず者たちに襲われて危なかったところを、武術に優れたウォンドゥクが果敢に助けた。

それまでダメ亭主ぶりが目立っていたウォンドゥクだったが、妻をしっかりと守り切って大いに男を上げた。

ド・ギョンスとナム・ジヒョン

第8話では、2人が麦畑でくつろぐ姿が印象的だった。ウォンドゥクは、ホンシムの履物をわざと遠くに放り投げて、その代わりに花が刺繍されていたきれいな靴をプレゼントした。

そのとき、ホンシムはどれだけ嬉しかったことだろう。こうしてウォンドゥクは、株を大いに上げた。

その後、ウォンドゥクは王宮に戻らなければならなくなるが、それまでの2人の時間はかけがえのないものとなった。

本来、ウォンドゥクは王族の男性であり、ホンシムは両班(ヤンバン)の女性だ。庶民の生活はまったくわからないのだ。

それが陰謀によって、村人に身分を変えなければならなかった。2人にとって辛いことではあったが、最愛の人と平凡な暮らしを穏やかに過ごすことができたので、むしろ一番幸せな「100日」だったことだろう。

そういう意味では、『100日の郎君様』というのは本当にいいタイトルだった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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