【こんな仰天キャラだったの?】『華政』で知られる貞明公主は結婚式でこんな騒動も

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2015年に韓国のMBCで放送された『華政』は、イ・ヨニが朝鮮王朝第14代王・宣祖(ソンジョ)の嫡女である貞明(チョンミョン)王后を演じた時代劇だ。

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本作にはイ・ヨニの他にも、15代王・光海君(クァンヘグン)を演じたチャ・スンウォン、16代王・仁祖(インジョ)に扮したキム・ジェウォン、貞明公主と光海君の父親の宣祖を演じたパク・ヨンギュなどが出演していた。

さらに、宣祖の継室で貞明公主の母親の仁穆(インモク)大妃をシン・ウンジョンが演じていた。

この『華政』で描かれていた貞明公主の結婚式は、反乱の最中であったために質素に行なわれていたが、史実での結婚式はドラマとは違い盛大に行われたのである。

そこで、結婚式での有名なエピソードを紹介しよう。

『華政』の貞純王后
ドラマ『華政』で貞明公主に扮したイ・ヨニ

史実とドラマの違い

朝鮮王朝時代、国王が乗る馬のことを「御乗馬(オスンマ)」と呼んだ。

この御乗馬が町に出たとき、たとえ王が乗っていなくても、民衆は御乗馬に向かって頭を下げて礼を示さなければならなかった。

それほど重要な御乗馬を、なんと仁穆(インモク)王后は娘の貞明公主の結婚式に使ったのである。

当時の上流階級の結婚式では、新郎が馬に乗って新婦の家に駆けつける習慣があった。当然ながら、貞明公主の夫が馬に乗って王宮に出向いていくわけだが、仁穆王后の命令で、その馬に御乗馬が割り当てられた。

しかし、あとで大問題になった。

「不敬罪だ」

「処罰せよ」

このように重臣たちが批判した。

そのとき、仁祖はどういう態度を取ったのか。彼は、仁穆王后の独断を不問に付した。

仁祖とて、勝手に御乗馬を使われて面白いはずがなかったが、やはり、大妃(王の母)であった仁穆王后に気兼ねしたのだ。ましてや彼女は、仁祖がクーデターを起こして光海君を王宮から追放するときの功労者であった。

いずれにしても、朝鮮王朝時代に王女と結婚した新郎はたくさんいるが、貞明公主はどれほど幸せな気分を味わったことだろうか。
そんな貞明公主を演じていたイ・ヨニの演技は、本当に魅力的だった。

文=大地 康

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