俳優チャ・スンウォンが、ヴィランとしてさらに強くなった。
チャ・スンウォンは、11月17日に公開されたNetflix映画『毒戦 BELIEVER 2』で、欲にまみれたブライアン役として活躍した。
チャ・スンウォンは深刻な身体能力の毀損、奪われた麻薬の原料、新たなヴィラン“ビックナイフ”(演者ハン・ヒョジュ扮)の登場など、容易ではない状況でもやり遂げようとする姿を見せ、視聴者を魅了している。
『毒戦2』の中のブライアンは、脂っぽい髪や伸びたひげ、曲がった姿勢で電動車椅子に乗ったまま登場し、彼がどんなことで活躍できるのか気になるキャラクターだ。
チャ・スンウォンは死ぬ直前で生き延びたブライアンを弱く見せるよう、体の動きを最小限に抑えた。行動に制約はあったが、表情と台詞だけでも崖っぷちに立っている人間の感情を極大化した。特に、ひときわ歪む表情と欲望に包まれた目つき、荒い息遣いと共に、かろうじて話すチャ・スンウォンの一言一言は、没入度を高めるのに十分だった。
行動一つひとつは遅いが、より強烈に放たれるオーラ、全く違った2つのエネルギーを全て完璧に表現し、ヴィランとしての役割を十分に果たした。
過去の健康で余裕のある姿と多くのものを失い毒気だけが残った現在のブライアンの克明な対比も、一つの作品で色々な姿を完璧に披露するためにチャ・スンウォンがそのまま盛り込んだ部分だ。
前作では致命傷を負い、龍山駅に捨てられ凄惨な最後を見せていたブライアン。『毒戦2』では、部下たちのおかげで奇跡的に生還し、アジアの麻薬ビジネスを再び引き受けるという欲と共に復讐心まで燃やす。
ブライアンはロック(演者オ・スンフン)、ビックナイフ、ウォノ(演者チョ・ジヌン)との対峙と頭脳戦を繰り広げ、最後まで緊張感を伝える役割も果たした。車椅子に座ったまま、限られた動きですべてを解決しなければならなかったため、チャ・スンウォンのきめ細かく繊細な演技が、最強の存在感を発揮している。
なお『毒戦2』は公開5日目の11月21日現在、Netflix KOREAの映画部門で1位をキープしている。
(記事提供=OSEN)
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