【史実の李芳遠一家】『太宗 イ・バンウォン』の主人公夫婦の子供は何人いた?

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大河ドラマ『太宗 イ・バンウォン~龍の国~』の終盤ではチュ・サンウクが演じる李芳遠(イ・バンウォン)とパク・ジニが扮する閔氏(ミンシ)の夫婦関係が大きくクローズアップされていた。

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歴史的にも、李芳遠は1400年に即位してから12人もの側室を抱えるようになり、嫉妬した閔氏は夫に対して強い不信感を持った。それは当然かもしれない。なにしろ、李芳遠は側室との間で21人もの子供を作っているのである。これは歴代王の中でも極端に多いことだった。

とはいえ、閔氏自身も子宝にはとても恵まれた。実際、李芳遠と閔氏の間に生まれた子供を見てみよう。

息子は4人だ。年長から譲寧(ヤンニョン)大君、孝寧(ヒョニョン)大君、忠寧(チュンニョン)大君、誠寧(ソンニョン)大君である。この中で三男の忠寧大君が後に「最高の名君」と称された4代王・世宗(セジョン)になっている。

娘は4人である。年長から貞順(チョンスン)公主、慶貞(キョンジョン)公主、慶安(キョンアン)公主、貞善(チョンソン)公主である。

なお、国王の正室から生まれた息子は大君(テグン)となり、娘は公主(コンジュ)となる。一方、国王の側室が産んだ息子は君(クン)、娘は翁主(オンジュ)と称された。正室と側室のどちらが産んだかによって敬称が変わったのである。

太宗 イ・バンウォン~龍の国~
(写真提供=Monster Union)

外戚が力を持つことを警戒

閔氏は李芳遠の正室として4人の大君と4人の公主を産んでいる。合計で8人だ。これは42人いた歴代の王妃の中でも二番目に多かった。それだけ彼女の発言権も大きくなっていった。

朝鮮王朝の国王は世襲制なので、長男が最も優遇される。その長男の譲寧大君は幼い時からずっと閔氏の実家で育てられた。それゆえ、譲寧大君は閔氏の実家にとても懐いており、特に閔氏の2人の弟と特別に親しかった。もし譲寧大君が李芳遠の後を継いで国王になれば、閔氏の実家はとてつもなく強大になっていったはずだ。

外戚が力を持つことを李芳遠は極端に警戒していた。これによって李芳遠と閔氏の実家の間がぎくしゃくするようになった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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