【『ポッサム』の悪党2人】イ・イチョムとキム・ゲシはどんな悪事に手を染めたのか

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ドラマの中の登場人物たちについて語っていこう。時代劇『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』において、互いに手を結んで謀略を巡らせているのが、イ・ジェヨンが演じるイ・イチョム(李爾瞻)と、ソン・ソンミが扮するキム・ゲシ(金介屎)であった。

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歴史的な背景を探ると、2人の関係性は一体どのようなものだったのだろうか。

1606年、光海君(クァンヘグン)の治世が幕を開けた際、彼を力強く支えていたのは高官イ・イチョムであり、女官として仕えていたキム・ゲシだ。2人は結託して光海君の背後で権力を握りしめることに成功していた。

陰謀の犠牲になったのは臨海君(イメグン)だ。この兄は、自らの弟である光海君を公然と非難し、王位を狙う意思を明確に示していた。しかし、1609年に彼は命を奪われてしまった。その際に暗躍していたのが、他ならぬキム・ゲシであった。

次の標的は永昌大君(ヨンチャンデグン)だ。宣祖(ソンジョ)の正室であった仁穆(インモク)王后の血を引く息子が生きていれば、側室から生まれた光海君の王位も不安定だ。キム・ゲシはイ・イチョムと共謀し、永昌大君を罠にはめる口実を探し求めた。

イ・イチョムはキム・ゲシと結託して悪事を重ねた(写真=© MBN All rights reserved)

歴史に刻まれた悪事

最終的には、金悌男(キム・ジェナム/仁穆王后の実父)が永昌大君を王位に就ける計画を巡らせていたという捏造された噂を流布させることに成功した。

結果として金悌男は死罪に処され、彼の妻も奴婢となって済州島に流されることとなった。愛息を守りたかった仁穆王后だが、7歳の息子も連座制の影響を受けてしまった。キム・ゲシは永昌大君を母親から引き離し、そのまま江華島(カンファド)へと流罪にした。

そこまでしても、キム・ゲシはまだ安心することができなかった。1614年、彼女とイ・イチョムは刺客たちを江華島へと送り込み、8歳の永昌大君を焼死させた。これらが歴史に刻まれた悪事であった。そして、『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』の中でも、2人の悪党が暗躍する姿がたくさん描かれている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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