【悪夢の朝鮮王朝】庶民を一番虐殺した極悪な大妃は誰だったのか

2022年11月23日 歴史 #写真 #康熙奉コラム
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韓国時代劇を見ていると、強烈な個性を持った大妃(テビ/国王の母)がよく出てくる。王妃のときはおとなしくしていたのに、大妃になると、とたんに横暴にふるまう女性がいる。年長者を敬う儒教社会において王族の最長老というのは、それほど強い権力を持てるものなのだ。

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そうやって大妃として君臨した女性の中で、庶民を最も死に至らしめた最悪の大妃は誰だろうか。

1550年代の飢饉のときに賄賂政治を横行させて庶民の多くを餓死させた文定(ムンジョン)王后も最悪な王妃であったが、直接的に人々を虐殺した非道な大妃と言うと、やはり貞純(チョンスン)王后が極悪だったと言わざるをえない。

彼女はどんな人生を歩んだのだろうか。

1745年に生まれた貞純王后は、14歳のときに英祖(ヨンジョ)の継妃になった。

時代劇『イ・サン』ではキム・ヨジンが貞純王后を演じた

史上最悪の大妃

彼女は、思悼(サド)世子が米びつに閉じ込められて餓死した事件でも、思悼世子の素行を悪く英祖に伝える役目をしている。彼女は思悼世子と仲が悪かったのだ。

思悼世子の息子だった正祖(チョンジョ)は、1776年に即位したとき、父の死に関係した人々を厳罰に処したが、貞純王后だけは不問に付した。血はつながっていなくても祖母にあたるので、儒教的に孫が祖母を処罰することはできなかった。

こうして身分が安泰となった貞純王后は、正祖が元気なときは隠居生活に甘んじていたが、正祖が1800年に亡くなった後は、とてつもない権力者になった。

正祖の後を継いだ純祖(スンジョ)はわずか10歳だった。国王が未成年なので、王族の最長老女性となった貞純王后が大妃として政治を代行した。

そのとき、貞純王后は何をしたのか。

キリスト教徒を徹底的に弾圧したのだ。密告を奨励し、キリスト教徒でない人まで誤って殺害する悪政を行なった。そのあおりで、数万の庶民が命を落としたと言われている。それは、朝鮮王朝の歴史に残る悲劇となった。

これほど恐ろしいことを断行した貞純王后は、1805年に60歳で亡くなった。

まさに、史上最悪の大妃であった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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