月曜日から金曜日まで放送されているテレビ東京の韓流プレミアで快調に進んでいる『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』。奇抜な設定で本当に痛快な内容になっているが、シン・ヘソンが演じているヒロインの哲仁(チョリン)王后と同じように愉快なキャラクターになっているのが、チャ・チョンファが演じているチェ尚宮(サングン)である。
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彼女は王宮の中でどんな立場になっているのだろうか。
たとえば、王宮の中で哲仁王后に密着している女性は2人いる。1人はチェ・ソウンが扮しているホンヨンであり、もう1人がチェ尚宮だ。
ホンヨンは哲仁王后が子供の頃から彼女の身の世話をする侍女であり、哲仁王后が王宮に入ってきたときに一緒に宮中入りしている。つまり、もともと王宮にいた女官ではないのだ。
反対に、チェ尚宮は厳しい修業を乗り越えてきたバリバリの女官であり、女官の中で序列も上位だ。それは、「尚宮」という肩書が如実に物語っている。
このあたりを詳しく解説しよう。
宮中で奉職している女性たちは内命婦(ネミョンブ)と呼ばれているが、見習いを除けば品階を持っている。品階の最上位は正一品であり、最下位は従九品だ。そして、品階は合計で18段階に分かれている。
この中で、正一品から従四品までの8段階は側室に与えられる。この場合、国王に寵愛されている度合いによって品階が決められていく。
一方、正五品以下の品階が実際に働く女官に与えられる。そして、尚宮というのは、まさに正五品に与えられる肩書だ。つまり、チェ尚宮は、働く女官の最上位なのだ。それほど重職に位置づけられているチェ尚宮が自ら哲仁王后のそばにピッタリと密着している。ドラマの上で哲仁王后は最高のスタッフに囲まれている、というわけだ。
とはいえ、チャ・チョンファが独特の雰囲気で演じるチェ尚宮はとても個性的だ。男性の肉体美に関心を示す好奇心旺盛な女性としても描かれていて、クスッと笑える場面をたくさん提供している。
今後も『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』の中でチェ尚宮が大いにドラマを盛り上げてくれるだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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