『馬医』歴史解説!顕宗の治療の日時を決めた「観象監」はどんな組織?

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テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『馬医』。このドラマに出演している主演のチョ・スンウと、ヒロインのイ・ヨウォンがとても魅力的な演技を披露している。

その『馬医』の第20話の物語の中に「観象監(クァンサンガム)」という官庁が登場する。

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ここは気象観測を行なったり、易学や暦、風水の研究をして凶兆の判断をしたりする官庁で、他にも天文学や地理学も研究していた。

しかし、それだけではなく婚礼や祭礼など宮中で行なわれる行事の日程や、ドラマで描かれているように鍼治療に最も適した時間を決めたりしていた。

『馬医』で「観象監」はどのように描かれているのか(写真提供=韓国MBC『馬医』ポスター)

奥深い朝鮮王朝の歴史

もともとは、高麗時代にあった「書雲観(ソウングァン)」という天文観測をする部署だったようで、それを朝鮮王朝が引き継いだ。

その後、「書雲観」は1466年の7代王・世祖(セジョ)の時代に「観象監」に改名されるが、10代王・燕山君(ヨンサングン)の時代に一時的に「司暦署」となり、11代王・中宗(チュンジョン)のときに再び「観象監」に戻っている。

以上のことから、歴史の中でかなり重要な組織だったのではないかと思うが、『馬医』や『太陽を抱く月』を始め、韓国時代劇にはあまり登場していない。

そんな「観象監」は、上記のこと以外に「合房(ハッパン)」の日取りも決める役目を担っていた。

この「合房」とは、別々の部屋で寝ていた両班(ヤンバン)の夫と婦人が一緒に寝ることを指している。

その一方で「合宮」というのもある。これは当時、王は康寧殿(カンニョンジョン)、王妃は交泰殿(キョテジョン)を寝室として使っていたが、その王と王妃が子供を作るために一緒に寝ることだ。

このように、朝鮮王朝の歴史は奥深くてまだまだ知らないこともたくさんあるので、韓国時代劇は本当に勉強になる。

現在放送中の『馬医』では、今後の物語の中で何を学ぶことができるのだろうか。とても楽しみである。

文=大地 康

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