今から約1300年前の7世紀中頃に、新羅(シルラ)27代王の善徳女王(ソンドクヨワン)が作らせたとされる膽星台(チョムソンデ)は、東洋最古の天文台ともいわれている。
花崗岩を積み重ねて造った石の塔で、その高さは約9mにもなる。
ちなみに積み重ねられた石の数は、資料によってさまざまだ。366個説もあれば、361個説などもある。いずれにしても、上にゆくに従ってゆるやかな曲線を描く形は独創的だ。
中ほどにある小さな窓に差し込む光や底にある水鏡で、天体や気象を観測したと推測されている。1962年には国宝第31号にも指定されており、韓国国民の間では広く親しまれている。
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