2024年も数多くの韓国ドラマが公開になった。
近年はNetflix(ネットフリックス)やDisney+(ディズニープラス)、U-NEXT(ユーネクスト)にamazon prime(アマゾン・プライム)といった動画配信サービスの普及もあって、韓国でテレビ放送されている作品をリアルタイムで楽しるだけではなく、各動画配信サービスのオリジナル作品も充実。ジャンルとしてもメロドラマからラブコメ、サスペンスにスリラーなど、さまざまだった。
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そんな充実ラインナップの中でも韓ドラのプロたちを唸らせた作品は何か。今年夏に実施した“韓ドラのプロが選ぶ名作ベスト5”企画の下半期版をお届けしょう。
今回は年間50作品以上も韓ドラをチェックするという東京都在住Nさん(29才)が選んだ5作品。“韓ドラのプロ”が選んだ2024年下半期ベスト5”を紹介しよう。
5位『地獄が読んでいる』シーズン2
映画『新感染』シリーズやNetflixシリーズ岩明均氏による名作漫画をベースに国を舞台に描いたNetflixシリーズ『寄生獣 ーザ・グレイー 』などの人気作で、世界中を魅了してきたヨン・サンホ監督が手掛けたダークホラー。
“死の天使”と呼ばれるこの世のものではない存在によって、人々が“地獄”へと突き落される超常現象を「神の意志」だと説く新興宗教やカルト集団、そしてそんな混沌とした社会で生き抜こうとする人々を痛烈に描く。
韓国メディアは「超自然的な現象で世の中が深い混乱に陥った中で、色々な団体が各自の象徴を前面に出して主導権を握ろうと対立する姿を見せながらディストピア世界観の頂点を撮る」「驚くべきビジュアル、想像力、階級と宗教に実存的質問を投げかける秀作」など、俳優たちの立体的な演技はもちろん、強烈なストーリーについても称賛した。
4位『となりのMr.パーフェクト』
『D.P.-脱走兵追跡官-』のチョン・ヘインと『還魂』のチョン・ソミンが共演したロマンチック・コメディ。黒歴史を知る幼馴染と数年ぶりに偶然再会したことで嵐のように巻き起こる恋模様が描かれていく。
チョン・ヘインにとっては初のロマンチック・コメディ。恋愛の中で直面するコミカルな状況を自然に演じて笑いを誘い、リアルな生活感のある演技でキャラクターに見事に溶け込んでいた。
共演したチョン・ソミンとの相性も抜群で、視聴者からは実際に付き合っているのはないかという疑惑が持ち上がるほど、ロマンチックなケミストリーとビジュアルの相性が話題となった。
3位『愛のあとにくるもの』
主人公は5年前、韓国から日本へ語学留学に来たチェ・ホン、そして小説家を目指す大学生の潤吾。天真爛漫で何事にも一生懸命なホンに「変わらない愛があると信じますか?」と問われた潤吾。やがて 2 人は惹かれ合い、日本で運命的な恋に落ちる。
その愛が永遠に続くことを信じ、まばゆいほどに幸せな時間を過ごしていたが、別れが訪れ、ホンは置手紙を残し韓国へ帰ることに。
5年後の韓国、ホンは日本での思い出を全て心に閉じ込めて新たな人生を歩んでいた。そしてある日、潤吾は訪れた韓国で偶然ホンとの再会を果たす。5年前に愛は終わり、胸の痛む別れの後に残されたホンと潤吾。あの時の 2 人には分からなかった“愛のあとにくるもの”とは―?
後悔を抱えたまま生きてきた潤吾を演じるのは、映画『余命10年』やNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』など、数々のヒット映画や話題のドラマに出演し存在感を放つ、日本の人気俳優の坂口健太郎。
そして終わったはずの初恋の思い出を忘れようとしているチェ・ホン役には、ドラマ『赤い袖先』など数々の作品に出演し、キャリアを重ねてきたイ・セヨン。日本と韓国を代表する注目俳優の2人が美しくも切ないラブストーリーだ
2位『ジョンニョン:スター誕生』
1956年、韓国の港町で慎ましくも平凡な生活を送っていたジョンニョン。天性の美声と表現力を持つジョンニョンは、ある日町を訪れた人気劇団のスター団員に見出され、初めて女性だけが役を演じる女性国劇を鑑賞し、その幻想的な世界とオーラに心を奪われる。
そして女性国劇のスターになることを夢見て上京し、劇団に研修生として入団するが、その道は辛く険しいものだった。劇団で出会った仲間たちとともにジョンニョンは、スターへの道を懸命に駆け上がっていく。
ジョンニョンを演じるのは、『二十五、二十一』で注目を浴びたキム・テリ。希望に満ち溢れ、はつらつした19歳のジョンニョンをまっすぐに熱演。さらに、シン·イェウン、ラ·ミラン、チョン・ウンチェら実力派女優陣が脇を固める。
1位『Mr.プランクトン』
『Mr.プランクトン』は、『サイコだけど大丈夫』のチョ・ヨン作家が脚本を手掛け、『未成年裁判』『ディア・マイ・フレンズ』などのホン・ジョンチャン監督が演出を担当。間違って生まれた男「ヘジョ」の人生最後の旅に、世界一不幸な女「ジェミ」が同行を強制されながら繰り広げられるラブコメである。
家族に愛されず流されるままに生きてきたプランクトンのような男・ヘジョ(演者ウ・ドファン)と、温もりを分かち合う家族が欲しい女・ジェミ(演者イ・ユミ)。そして愛を守るために家族を捨てたオフン(演者オ・ジョンセ)の3人の旅路が、楽しい笑いと共感を呼ぶ。
目的を持たず、流れるまま生きてきた「プランクトン」のような男ヘジョと、温もりを分かち合う家族が切実に欲しいジェミ、それぞれが欠乏を抱いて生きてきた2人が、不幸の中で互いの幸せとなる旅程は「私たち皆、輝いていて尊い存在」というメッセージを投げかけているようでもある。
噛み締めるほど深まる余韻と感動があり、まさに「人生ドラマ」に出会った気持ちになる。
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
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