2024年も数多くの韓国ドラマが公開になった。
近年はNetflix(ネットフリックス)やDisney+(ディズニープラス)、U-NEXT(ユーネクスト)にamazon prime(アマゾン・プライム)といった動画配信サービスの普及もあって、韓国でテレビ放送されている作品をリアルタイムで楽しるだけではなく、各動画配信サービスのオリジナル作品も充実。ジャンルとしてもメロドラマからラブコメ、サスペンスにスリラーなど、さまざまだった。
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そんな充実ラインナップの中でも韓ドラのプロたちを唸らせた作品は何か。今年夏に実施した“韓ドラのプロが選ぶ名作ベスト5”企画の下半期版をお届けしょう。
今回は『韓国ドラマで楽しくおぼえる!役立つ韓国語読本』(双葉社)の著者であり、『GOETHEウェブ版』(幻冬舎)で、『ビジネスパーソンのための韓タメ最前線』を連載中の李ハナ氏が選んだ5作品。“韓ドラのプロ”が選んだ2024年下半期ベスト5“を紹介しよう。
5位『悪魔なカノジョは裁判官』
ある目的でエリート裁判官に憑依した悪魔カン・ビンナ(パク・シネ)が熱血刑事ハン・ダオン(キム・ジェヨン)との出会いによって生まれ変わっていくファンタジー・ラブコメディ。
主人公の“悪魔“カン・ビンナを演じるのは、『ドクタースランプ』でドラマ復帰を果たしたパク・シネ。抜群の演技力に定評があり、人気の高いパク・シネは、本作では血も涙もない冷酷な悪魔ではあるものの、どこか憎めない魅惑的なキャラクターを熱演している。
また、カン・ビンナが想いを寄せる刑事ハン・ダオンを演じるのは、『月水金火木土』のキム・ジェヨン。悪魔が恋に落ちるほど、真っ直ぐで熱血な刑事を好演している。
悪魔と刑事が織りなす切ないラブストーリー。パク・シネとキム・ジェヨンが魅せる、一風変わったケミも心地よい痛快ファンタジー・ラブコメである。
4位『暴君』
監督・脚本は映画『THE WITCH/魔女』『貴公子』などのパク・フンジョン。自身が手掛けた『THE WITCH/魔女』シリーズのスピンオフとして、初のドラマ制作に臨んだのが『暴君』だ。
ジャンルとしては、韓国で秘密裏に行われたあるウイルスに関わる極秘プロジェクトを巡り、壮絶バトルが繰り広げられる手に汗握るノンストップ・サスペンス。
自国が外国勢力に抑圧されるのを長年見てきた韓国政府の不正な科学者グループは、自国を世界の強国と同じ土俵に立たせるため、“暴君プログラム”と呼ばれるウイルス開発に着手する。
しかし、プロジェクトが完成する前に、アメリカの諜報員グループが計画を暴き、全サンプルの引き渡しを要求される。
アメリカ側に研究成果を渡したくない科学者グループのリーダーは、秘密工作部隊を雇い、阻止しようとするが、“暴君プログラム”最後のサンプルが配送中の事故で消えたことで、両政府による”暴君プログラム”を巡る、激しい戦いが繰り広げられる。
主演は人気俳優キム・ソンホ。 “暴君プログラム”を管理する極秘プロジェクトのリーダーでミステリアスな役どころであるチェ局長を演じる。
冷血な傭兵イム・サン役には俳優チャ・スンウォン、アメリカ諜報員ポール役にはキム・ガンウが扮し、行方不明となった最後のサンプルを取り戻す任務を負う暗殺者ジャギョンには、『女神降臨』『未成年裁判』で知られる新鋭女優のチョ・ユンスが抜擢されている。
3位『地獄が呼んでいる』シーズン2
韓国ゾンビブームの火付け役となった『新感染』シリーズや、岩明均氏による名作漫画『寄生獣』(講談社刊)をベースに韓国を舞台に描いたNetflixシリーズ『寄生獣 ーザ・グレイー』など、ダークな世界観を得意とするヨン・サンホ監督が脚本・監督を務めた衝撃作の続編。
「シーズン2はカルト、地獄の使者、そして混沌であふれたストーリーが繰り広げられ、今シーズンを通じて監督は視聴者が韓国ディストピアに熱狂した理由を再び振り返らせる」(『SCMP』)、「ストーリーに力があり、シーズン2のエンディングは依然として人間性に焦点を置いている」(『Time』)、「ヨン・サンホ監督が道徳的でない光景に集中する時、彼の演出がより目立つ。また、監督は物語の中のすべてのキャラクターに注目し、深い印象を残す」(『NME』)、「1話から興味津々に展開され、今後の話がどうなるか気になる」(『Decider』)など、海外メディアからの評価も高い。
2位『グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します』
チャン・ナラ & ナム・ジヒョンが離婚を扱うスター弁護士と新人弁護士を演じたリーガルヒューマンドラマ。夏に韓国で放送され、日本ではNTTドコモの映像配信サービス『Lemino』で視聴できる。
あらすじはこうだ。
新人弁護士ハン・ユリ(ナム・ジヒョン)が大手のテジョン法律事務所に入所すると、そこには離婚訴訟を専門とするスター弁護士チャ・ウンギョン(チャン・ナラ)がいた。
興味のない離婚チームに配属されたユリは、いっときの我慢だと思って仕事を学びはじめるが、依頼人の利益を優先するウンギョンのやり方についていけない。ユリがとうとう限界を感じて退職を考えていたところ、ウンギョンの夫の不倫を目撃。世間が注目するスター弁護士の離婚訴訟にユリが代理人として選ばれるが……。
1位『ジョンニョン:スター誕生』
1956年、主人公のジョンニョン(キム・テリ)はアサリを掘り、魚を売る平凡な生活を送っていた。ある日、ジョンニョンが住む木浦に、歌、ダンス、演技を披露する総合芸術で女性がすべての役を演じ、絶大な人気を誇る女性国劇の<メラン国劇団>がツアーで訪れることに。
歌うことが大好きなジョンニョンはいつものように美しい歌声で客を呼び込んでいたところ、劇団スターで男役を演じるムン・オッキョン(チョン・ウンチェ)の目に留まり、ジョンニョンの才能に興味を示したオッキョンは舞台の鑑賞に誘う。初めて公演を見たジョンニョンは目を奪われ、想像を超えたきらびやかな世界に引き込まれていく。
研修生として劇団に入団したジョンニョンは、オッキョンに気に入られたことでほかの劇団員や研修生から嫉妬と羨望の的に…。
のちのライバルとなるエリート研修生で冷たい態度のルームメイトのヨンソ(シン・イェウン)やカリスマ演出家ソボク(ラ・ミラン)らと出会い、自分の知らなかった演技の才能に気づくことでより高みを目指していく。予想もしなかった壁にぶつかり、絶望に陥りながらも、国劇トップ女優へ、そして夢の舞台へと挑戦を続けていくが……。
主人公の天才少女ジョンニョンを演じるのは、『二十五、二十一』で注目を浴び、『悪鬼』でも主演を務めたキム・テリ。
希望に満ち溢れ、はつらつした19歳のジョンニョンをまっすぐに熱演。さらに、シン・イェウン、ラ・ミランら実力派女優陣が脇を固める中、一躍、ブレイクしたのが梅蘭(メラン)国劇団の“男役”ムン・オッキョンを熱演したチョン・ウンチェだ。
華やかな国劇の衣装から、ドキドキを増幅させるスーツ、品のある日常服まで、衣装だけでもキャラクターの人気要素を一目で見せながら楽しさを与えた“王子様”だった。
監督は、ジュノ(2PM)主演の時代劇ラブロマンス『赤い袖先』のチョン・ジインが務め、脚本はアン・ヒョソプ主演で話題となった『いつかの君に』のチェ・ヒョビが担当した『ジョンニョン:スター誕生』。2024年最大のヒット作との評価もあるだけに、ぜひチェックしておきたい。
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
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