ドラマ『三銃士』はある意味でとてもユニークな時代劇だ。
1800年代に出版されたフランスの小説『三銃士』と、朝鮮王朝時代の世子で最も悲劇的な人物とされる昭顕(ソヒョン)世子を組み合わせて、まったく新しい韓国版「三銃士」を作り上げた意欲作なのだ。
小説の中のキャラクターと、韓国の歴史上の人物が融合して登場する、これまでにない斬新な歴史ドラマといえるだろう。
主人公のダルタニャンならぬパク・ダルヒャンを演じたのは、ジョン・ヨンファ。人気アイドルグループCNBLUEのリーダーで、『オレのことスキでしょ。』などのドラマに出演していたが、時代劇ドラマは初挑戦となった。
【関連】韓国のイケメン俳優たちが時代劇ドラマに出演するようになった理由
演じたダルヒャンは、勇敢で強い信念を持つ青年。仲間と力を合わせ悪に立ち向かう痛快なアクションで、視聴者を魅了した。
もう一人の主人公といえるのは、イ・ジヌクが演じた昭顕世子。史実における彼は、朝鮮王朝が清に屈すると、人質として清に送られた人物だ。
数年後、帰国することになるのだが、西洋文化も取り入れている清国を支持する。それに対して、国王であり彼の父でもある仁祖(インジョ)は激怒。その後、昭顕世子は急逝するのだが、仁祖が毒殺したとの俗説も多い。
本作で昭顕世子は、どのような運命を辿るのか。エンターテインメントとしても、歴史ものとしても完成度の高い一作だ。今をときめく人気俳優チョン・ヘインも出演しているので、チェックしておきたい。
江原道(カンウォンド)に住むパク・ダルヒャンは、初恋の少女ユンソと結婚するため、武官になろうと決心した。
武術の鍛錬を行い成長したダルジャンは、武科試験を受けるために首都・漢陽に向けて出発。上京した彼は試験前日の夜、武科試験の合格候補者が襲撃される場面を目撃する。
犯人を追ったダルヒャンは、自ら三銃士を名乗る正体不明の3人組と遭遇。その過程で、昔ユンソから受け取った手紙を落としてしまう。
その手紙を見た王位継承者の昭顕世子は、ダルヒャンを呼ぶ。なんとユンソは昭顕世子の妻になっていたのだが……。
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
【関連】【あの人は今】『オクニョ』を支えたコ・スは今年、どんな活躍をしたのか
前へ
次へ