『王になった男』の悪徳高官は『冬ソナ』のキム次長だった!!

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テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『王になった男』の登場人物で、ひときわ悪役ぶりを見せているのが、クォン・ヘヒョが演じる左議政(チャイジョン)のシン・チスだ。

左議政というのは、朝鮮王朝の最高政治機関だった議政府(ウィジョンブ)のナンバー2のことだ。トップは領議政(ヨンイジョン)であり、右議政(ウイジョン)と同列でナンバー2を担うのが左議政である。いわば、政権の副総理だと言えるだろう。

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この左議政が恐ろしいほどのワルなのだ。賄賂政治を横行させて自分の配下の者たちで政治を牛耳ろうとしている。

朝鮮王朝を舞台にした時代劇では、悪徳高官というのが非常に重大な役割を担っているが、『王になった男』でも悪徳高官の左議政が政治を引っ掻き回して王朝を大混乱に陥らせている。

そんな左議政を演じているのが個性俳優のクォン・ヘヒョだ。彼は本当に憎たらしく悪役に徹しきっている。まさにはまり役だと言えるだろう。

クォン・ヘヒョ

クォン・ヘヒョの演技から目が離せない

このクォン・ヘヒョといえば、以前からの韓流ファンなら『冬のソナタ』のキム次長としておなじみだろう。ペ・ヨンジュンが演じたミニョンのそばについて、何かとアドバイスをしてミニョンを大いに助けていった。

『冬のソナタ』をこよなく愛する人たちからも、「クォン・ヘヒョの演技を見ているとホッとする」と評判がよかった。そういう意味では、クセがあるものの人がいい役柄が得意な俳優であった。

一転して『王になった男』では、クォン・ヘヒョは悪の総帥の役柄を担っている。

『冬のソナタ』を見ていた人にとっては、「あのキム次長がずいぶんと様変わりした役をやっている」と驚くかもしれないが、韓国の俳優にとっては多彩な演技を幅広くこなすことがとても大事という考え方が根強い。そういう意味では、クォン・ヘヒョも俳優冥利と考えながら左議政を演じていることだろう。

左議政は、最後まで『王になった男』をスリリングに動かす役を担っているので、クォン・ヘヒョの演技からも目が離せない。

♢クォン・ヘヒョ プロフィール
生年月日:1965年 11月 6日生まれ
身長:170cm
星座:さそり座
デビュー:1990年演劇『サチョンの優しい女』
学歴:漢陽大学演劇映画学

☆主な出演作
『冬のソナタ』(ドラマ、2002年)
『九尾狐外伝』(ドラマ、2004年)
『私の名前はキム・サムスン』(ドラマ、2005年)
『キツネちゃん、何しているの?』(ドラマ、2006年)
『エア・シティ』(ドラマ、2007年)
『カインとアベル』(ドラマ、2009年)
『ドリームハイ2』(ドラマ、2012年)
『秘密の扉』(ドラマ、2014年)
『王になった男』(ドラマ、2019年)
『検索ワードを入力してください:WWW』(ドラマ、2019年)
『誰も知らない』(ドラマ、2020年)

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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