韓国はもちろん、日本でも長く愛されている韓国時代劇ドラマ『トンイ』。
最近もテレビ東京の韓流プレミアで再放送されているが、そもそも『トンイ』が初めて日本で放映されたのは2011年4月だった。
最初にNHKのBSプレミアムで放映され、2013年1月から2014年5月まではNHK総合でオンエア。多くの視聴者たちから愛され、熱熱な『トンイ』ファンたちを生んだ。
そのことについてハン・ヒョジュはどんな感想を抱いていたのか。彼女は2012年6月に行なった筆者のインタビューで語っていた。
―ハン・ヒョジュさんが主演された時代劇ドラマ『トンイ』は、日本でも大きな人気を呼んでいます。ハン・ヒョジュさんも何度か日本に訪問されていますが、日本でのドラマに対する人気を感じたりされたことはありますか?
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「『トンイ』と日本については、いろいろな思い出があります。プロモーション活動に来ましたし、スペシャル放送の撮影にも行きました。そのたびに、『トンイ』がとても多くの方々に愛されているんだなぁと感じました。それについては、いくら感謝しても感謝しきれないくらいです。
昨年10月(2011年)にプロモーション活動を日本に行ったとき、ちょうど『トンイ』の撮影が終わってから1年ほど経過したころだったのですが、久しぶりにトンイの衣装を着て、日本でふたたびドラマを紹介することができると思うと、とても嬉しい気持でしたね」
―日本のプロモーション活動などで忘れられない思い出やエピソードがあったら教えてください。
「ハン・ヒョジュという名前より“トンイ~”って読んでくれるファンの方々がとても多かったのが印象的でしたね(笑)。改めてドラマ『トンイ』の人気の高さを体感させてもらいました。日本のファンのみなさんにあたたかく迎えられて、すごく感動しました。最後はとても名残惜しかったくらいです」
―日本の視聴者たちは、ドラマを見ながら「なぜ朝鮮王朝時代の女性はこんなに強いのだろう」という感想を持ったと思います。朝鮮王朝時代の女性に対するハン・ヒョジュさんの考えはいかがでしょうか?
「たしかに時代劇に登場する女性たちはみなさん、強いですよね(笑)。『トンイ』だけにかぎらず、韓流時代劇では女性の強さが際立っています。
当時の朝鮮王朝時代の女性たちは、今の時代に比べると、自分たちの能力や才能を存分に発揮できない時代に生きていたと思います。
けれど、現代を生きる私たちと同じように、夢と勇気をしっかりと持っていたのではないかと思いますね。むしろ、環境に恵まれなかった分、その厳しさに耐えたり、乗り越えていく力が強かったのではいなかとさえ思います。
そのようなメンタリティーというか精神的な強さを見せてくれたのが、トンイという女性だったような気がしますね。朝鮮王朝時代を生きた女性たちが、ドラマの中のキャラクターのように強かったというわけではないと思います。
ただ、トンイというキャラクターを通じて、現代の視聴者の方々に朝鮮王朝時代の“女性の強さ”を伝えたいと考えていました」
文=慎 武宏
*このインタビュー原稿は2012年6月に行なわれたものを、大幅に加筆・修正したものです。
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