日本に韓流時代劇ブームを巻き起こした『宮廷女官チャングムの誓い』。その中で主人公チャングムに何かと嫌がらせや邪魔をする憎き悪役だったのがチェ尚宮だ。
一族の繁栄のために数々の悪事に手を染め、ハン尚宮を陥れ、チャングムの命まで狙おうとした悪女である。
このハン尚宮を演じたのが、女優キョン・ミリだ。
生まれは1965年1月27日。大学時代は韓国古典舞踊を専攻し、1984年ＭＢＣ公開採用俳優14期で芸能界デビュー。『チャン・ヒビン』、『イヴのすべて』、『百万本のバラ』などに出演した。
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そんなキョン・ミリが芸歴20年目にして初めて挑戦した悪役が『チャングム』で演じたチェ尚宮だった。
そして、この『チャングム』のおかけで彼女はそ日本や中国などアジアにも知られ、“世界的な悪女”になったわけだが、本当のキョン・ミリの素顔は情に深くて明るいムードメイカーだという。
『チャングム』のときも撮影用の料理をつまみ食いしたり、本番中のイ・ヨンエを笑わせるなど、オチャメな面もあった。
と同時に、良き母でもある。
私生活では1987年に俳優のイム・ヨンギュと結婚。ふたりは1990年に長女イ・ユビ、次女イ・ダインを授かるが、1993年に離婚している。
1995年に実業家のイ・ホンホン氏と再婚。1999年に長男のイ・キベク君を授かっている。
『チャングム』撮影時はすでに3児の母だったわけだ。
また、３人の子供を育てながら女優業を続ける傍らで、エステ・サロンを経営する時期もあった。
『チャングム』放送中はキリリとした目と綺麗に整った鼻を持つ西欧的な顔立ちが中年女性たちの憧れとなり、美容整形の世界ではハン尚宮とともに、「真似したい整形モデル」になったほどだ。
『チャングム』以降は、コミカルな役から幸薄いヒロイン、さらには良妻賢母の母親役など韓国ドラマに欠かせない。 日本では“悪女”のイメージが強いかもしれないが、幅広いキャラクターを演じられる実力派女優なのだ。
もっとも、そんな彼女も厳しい視線にさらされたときもあった。
2016年に夫が株価操作の疑いで検察に拘束され、彼女も参考人として調査を受けたのだ。2019年8月に夫は2審でも無罪判決を受けているが、当時はキョン・ミリも株式操作に関与したのではないかと騒がれ、芸能活動を一時中断せざるを得ない時期もあった。
それでも最近は彼女の実の娘であるイ・ユビ、イ・ダイン姉妹がともにタレントとして活躍して話題のキョン・ミリ。
最近は娘とともにメディアに登場するなど人気は衰えていない。次はどんな役を演じるのか、注目だ。
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
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