女優のシム・ウンギョンといえば、韓国時代劇の『ファン・ジニ』や『太王四神記』や『春のワルツ』などに子役として出演している。そんな彼女はドラマの中でどんな演技を見せてきたのか。
彼女は、『ファン・ジニ』で幼少期のファン・ジニを演じ、『太王四神記』では幼少期のスジニを演じている。
当時のシム・ウンギョンの印象は、どの役を演じても、自然な明るさが滲み出てくる天真爛漫な女の子だった。
さらに2010年の『キム・マンドク 美しき伝説の商人』では少女時代のキム・マンドクを演じている。
それから数年。『サニー 永遠の仲間たち』に出てきたシム・ウンギョンは、地方から転校してきてソウルの学校で訛りを嘲笑される女子学生を演じた。
あのときのオドオドした表情が秀逸だった。それは、天真爛漫な子役が大人の女優へと成長していく姿と重なった。そして、映画『怪しい彼女』でシム・ウンギョンはその名を轟かせた。
韓国にも「子役は大成しない」という言葉があるが、シム・ウンギョンはそのジンクスが当てはまらないことを証明した。
そうなると、国内で第一線の女優としてキャリアを積みたくなるのが普通だが、彼女は果敢に国外に飛び出して、様々な挑戦を続けている。その一つが、『新聞記者』での吉岡エリカの役だった。
この『新聞記者』は、医療系大学院大学新設の極秘文書が東都新聞社に送られたところから始まる。社会部記者の吉岡エリカが取材を開始して、極秘文書の送り主が徐々にわかってくるというのが前半のストーリーだが、シム・ウンギョンの日本語は観客にどう受け止められたのだろうか。
韓国人が日本語を話すときは、「つ」と「ざ」の発音に苦労する。両方とも韓国語にはない発音だからだ。この点でシム・ウンギョンの日本語に違和感はなかった。彼女がしっかり準備したからだろう。
厳密に言えば、シム・ウンギョンの日本語が「韓国人が一生懸命に勉強して覚えた日本語」であったことは事実だが、それ以上に特筆すべきは彼女の演技力だった。
このように多くのドラマで活躍してきたシム・ウンギョン。そんな彼女は今年2020年には韓国ドラマの『マネーゲーム』に出演し、10月から放送予定の日本のドラマ『七人の秘書』にも出演する予定だ。いったいどんな演技を見せてくれるのだろうか。
♢シム・ウンギョン プロフィール
生年月日:1994年 5月 31日生まれ
身長:160cm
星座:ふたご座
デビュー:2004年放送ドラマ『張吉山』
学歴:淸潭高等学校入学後アメリカに留学し、ニューヨークのプロフェッショナル・チルドレンズ・スクールを卒業している。
☆主な出演作
『張吉山』(ドラマ、2004年)
『結婚したい女』(ドラマ、2004年)
『海神』(ドラマ、2004年)
『春のワルツ』(ドラマ、2006年)
『ファン・ジニ』(ドラマ、2006年)
『太王四神記』(ドラマ、2007年)
『キム・マンドク 美しき伝説の商人』(ドラマ、2010年)
『のだめカンタービレ ~ネイル カンタービレ』(ドラマ、2014年)
『マネーゲーム』(ドラマ、2020年)
『七人の秘書』(ドラマ、2020年)
文=大地 康
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