『宮廷女官 チャングムの誓い』や『トンイ』など、人気の韓国時代劇で活躍してきたチ・ジニ。そんな彼は、かつて2013年に行なわれたインタビューで時代劇についてどんなことを語ったのか。
――時代劇が終わるたびに「もう時代劇はやりたくない」とインタビューでおっしゃっていましたが、また時代劇のオファーがあれば出演されますか?
「はい、その通りです(笑)。イ・ビョンフン監督は台本が遅れ、長く撮影することで有名でした(笑)。やはりそういう撮影になりましたので、すごく苦労しましたし、大変だったので、もう時代劇はやりたくないと思っていました(笑)」
「『トンイ』の時もそうでしたが、今までの王様のイメージと異なる役でしたのでオファーを受けました。そして、『大風水』のイ・ソンゲ(李成桂)の役がとても魅力的だったので、時代劇であっても、この機会を逃したら、もう出会うことができないだろうと思い、オファーを受けました」
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「苦労することもそうですが、あまりに時代劇ばかりだとイメージが固まってしまうので、当分時代劇はやらないと思います。でも、もしも日本で時代劇のオファーがあれば挑戦したいですね(笑)」
――『大風水』では乱世の英雄イ・ソンゲの役で、強靭な肉体美あふれる魅力的なキャラクターを好演されましたが、アクションなども含めて役作りで楽しんだ点があれば教えてください。
「基本的に、演じることがとても楽しかったです。イ・ソンゲという人物は将軍から王様になるまで、時代によって変化するキャラクターでもあったので、そういった部分も楽しむことができました」
――弓道も覚えたそうですね。
「ええ。アクションでは弓道をやる時に親指をかけて、ひねってから打つことで、方向を変えたり、カーブをかけたりという伝統的な弓道を知ることができました。本当に楽しかったですね」
――逆に、撮影で大変だったことは?
「アクションを初めて経験する他の新人俳優や後輩俳優が“もっと、うまくやりたい!という“欲張るこころ”が出て怪我をしてしまったことが残念でした。しかし、後輩俳優が怪我することで、撮影が1ケ月間ストップしたことがあったんですが、そのおかげで休むことができました(笑)。なにしろ夏の一番暑い時でしたので、その時は感謝しましたね(笑)」
――『大風水』のイ・ソンゲは前半に動物の皮をかぶり、“酒と女に明け暮れる”といった道楽に溺れるといったキャラクターでした。こういうところは、ファンの方が心配しませんでしたか?
「『チャングム』や『トンイ』のイメージが好きなファンの方もいますが、俳優としての自分を愛してくださるファンの方は僕がどんな役を演じても応援してくれますし、僕も信じているので問題はないですね」
このように時代劇に対する率直な思いを語ったチ・ジニ。彼の今後の時代劇での活躍ぶりに期待したい。
文=大地 康
♢チ・ジニ プロフィール
生年月日:1971年6月24日生まれ
身長:178cm
星座:かに座
出身校:明知大学金属デザイン科
☆主な出演作
『ジュリエットの男』(ドラマ、2000年)
『ラブレター』(ドラマ、2003年)
『宮廷女官チャングムの誓い』(ドラマ、2003年-2004年)
『スターの恋人』(ドラマ、2008年-2009年)
『トンイ』(ドラマ、2010年)
『お願い!キャプテン』(ドラマ、2012年)
『大風水』(ドラマ、2012年)
『ミスティ~愛の真実~』(ドラマ、2018年)
『アンダーカバー』(ドラマ、2020年)
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