神保町にある韓国書籍専門書店「チェッコリ」は、6月27日(金)に、韓国で注目を集める「一人出版社」の代表3人を迎え、出版の未来を考えるトークイベントを開催する。
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ひとりで出版社を立ち上げ、企画から編集、デザイン、営業、販売まですべてを担う――。そんな「一人出版社」の働き方が、いま韓国で静かな注目を集めている。
SNSを駆使しながら独自の世界観と柔軟なアイデアで読者とつながる出版人たち。かれらの仕事の背景には、同時代の感性、社会へのまなざし、そして「物語」に対する深い信頼が流れている。
今回のイベントでは、韓国から3人の出版人が来日し、それぞれの活動や本づくりへの思いについて語っていただく。
ジャンルやスタイルは異なっていても、彼らに共通するのは、「誰かにとって本当に必要な本」をていねいに形にする姿勢。
出版の現場にいる方、これから本づくりを始めたいと考えている方、そして何より本を愛するすべての人にとって、創作と働き方をめぐるリアルな話が詰まった90分になるはずだ。
登壇者プロフィール
●キム・ヒョンギョン(Vanessa Kim)
warm gray and blue(ウォームグレーアンドブルー)代表
デザイナー、出版人、作家として活動。「見えないものを見えるようにする」本づくりを手がける。出版レーベル warm gray and blue は、「小さな声のためのコンテンツを作る」ことをモットーに、社会や個人が持つ多様な声を発見し、本とデザインの力で読者に届けています。ジャンルにとらわれず、エッセイやアートブックなどさまざまな形で物語の可能性を追求。
●オ・ジョンギル
時節(시절)代表
「差別のない物語」を文学として表現することを目指し、独自の視点で作品を発表。著書に『地球科学を愛してる』『背を向けて抱きしめて』『イチジクとリースリング』など。出版社 時節(시절) は、個人の創作を越えて多様な作家の声と出会い、「私たちの時代(時節)」を記録することをテーマに活動しています。
●キム・ギュヨル
キョル(筋目 결)代表
インディペンデントな視点で新しい作家を発掘し、韓国文学の多様性を広げている出版人。『感情の吐露』『あなたは私の趣味です』『私は悲惨になっていく途中です』などの作品を発表。キョル(결) は「世界と調和する私たちの筋目)」を目指し、美しく独創的な物語を届けることを大切にしています。
【店内+オンライン】韓国の一人出版社の働き方 -出版の未来を考えるヒント―
・日時:2025年6月27日(金)19:00~20:30 ※質疑応答の時間によっては延長あり
・場所:チェッコリ(東京都千代田区神田神保町1-7-3三光堂ビル3階)
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