パク・ミニョン、パク・ヒスン、チュ・ジョンヒョクが“詐欺キャラ”として帰ってきた。ソウル・麻浦区上岩洞のスタンフォードホテルにて、TV CHOSUN新ドラマ『コンフィデンスマンKR』の制作発表会が開かれ、ナム・ギフン監督をはじめ、パク・ミニョン、パク・ヒスン、チュ・ジョンヒョクらが出席した。
『コンフィデンスマンKR』は、多彩な才能を持つ3人の詐欺師が、この時代の悪党たちに向けて痛快な復讐を繰り広げる疾走型クライムエンターテインメントである。
社会システムの隙を巧みに突くスリリングな展開とともに、従来の犯罪ジャンルの文法を痛快にひっくり返す“K-ケイパードラマ”の誕生を予告している。
原作『コンフィデンスマンJP』が日本で映画化され、フジテレビ開局60周年特別企画として放送されたこともあり、韓国版リメイクが国内外でどのような旋風を巻き起こすか期待が集まっている。
『カジノ』『キス・シックス・センス』『オー!マイベイビー』『ボイス3 ~112の奇跡~』など幅広いジャンルで爆発的な演出力を見せてきたナム・ギフン監督と、『クリミナル・マインド』『チョヨン ~幽霊が見える刑事~』シーズン1とシーズン2で感覚的な筆致を認められたホン・スンヒョン作家がタッグを組んだ。
ナム・ギフン監督は「原作はあるが、韓国版として“パッチ”を施し、韓国型ケイパー物に仕上げた。パク・ミニョンを中心とした3人組が詐欺を働きつつ、事件を1つずつ解決し、謎めいた過去を紐解いていく物語だ。韓国版では“なぜ詐欺を働くのか”という動機に焦点を当て、特にパク・ミニョンの過去を韓国的に描こうとした。そこが差別点だと思う」と語った。
また「各話ごとに登場するヴィランには、その時代に即したテーマを盛り込もうとした。社会的な問題を扱うことで、物語が進むにつれてパズルのように組み合わさっていく構成を楽しんでもらえるはず」とも付け加えた。
さらに『コンフィデンスマンKR』は、Amazon Prime Video、Coupang Play、TV CHOSUNをはじめとするグローバルOTTや国内OTT、総合編成チャンネルなど、多彩なプラットフォームで同時配信されるという異例の展開を見せている。
Amazon Prime Videoは本作を“Amazonオリジナルドラマ”として制作決定し、Coupang PlayやTV CHOSUNと力を合わせることで、全世界240か国以上へ拡大する“グローバル・メガユニバース”を築き上げた。
監督は「私たち独自のカラーで没入感を追求していった結果、グローバルスタンダードに到達したと思う。韓国的であることこそ、もっとも世界的なものだと信じている。1~2話と3~4話で違う展開を見せるなど、1つの作品でここまで多様なものを盛り込めるのかと思うほど豊富な見どころを用意した」と自信を示した。
パク・ミニョン、パク・ヒスン、チュ・ジョンヒョクは、痛快なカタルシスを届ける布陣を完成させ、世界を揺るがす“K-ケイパー”の幕開けを告げる。
監督は「パク・ミニョンはやはり“売れるのには理由がある”と実感させてくれた。聡明に演じてくれ、頼りになる存在だった。パク・ヒスンは“この役は彼以外に誰が演じられるだろうか”と思うほど基準を作ってくれた。チュ・ジョンヒョクも、この作品を通じてさらに飛躍すると信じている。この3人でなければ最後までやり遂げられなかった」と締めくくった。
『キム秘書はいったい、なぜ?』『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』『私の夫と結婚して』などを通じて名実ともに“ラブコメ・クイーン”の座に就いたパク・ミニョンは、IQ165、上位1%の天才的頭脳を誇る詐欺師チームのリーダー、ユン・イランを演じる。
ケイパーものというジャンルで詐欺師という大胆なキャラクターに挑戦し、再び“人生キャラ”の更新に挑むことになる。
『私の夫と結婚して』以来、約1年6か月ぶりに復帰するパク・ミニョンは「詐欺師の中で高いIQを武器に計画を立て、役割を振り分けるリーダー役。ソシオパス的な面もあるが、内面に深い物語がある、役者としては欲しくなるような役どころだった。変身する上で難しさもあったけれど、一生懸命撮影した」と語った。
そして「ヒット作になるかは誰にもわからない。でもAmazon Primeでの最初の作品なので逃せない機会だったし、俳優ごとに生き生きとした、弾ける役割が欲しかった。今回はより躍動的で主体的に行動する姿を見せられる。『私の夫~』では受け身だったが、今回は仕返しする面で魅力を感じた」と付け加えた。
さらに「ここまで変身が多いエピソード型のブラックコメディは初めてだったので、最初はおそるおそる挑んだ。でも次第に対決構図が強まっていき、最後にはまるでブルーノ・マーズが出てきたみたいに弾ける。“これは私には無理だ”と思うほどだった。皆が高クオリティの変身を見せてくれて、その部分が視聴ポイントになると思う」と語った。
『マイネーム:偽りと復讐』『イカゲーム』シーズン2とシーズン3、『ムービング』『車輪』など、ジャンルを自在に行き来する代替不可能な演技力で幅広い世代から支持を集め、“知天命アイドル”という異名まで得たパク・ヒスンは、シックな紳士ジェームズ役で登場する。
ユーモアと洒脱なセンスを兼ね備えたクラシックな魅力のジェームズとして、お茶の間を惹きつける見込みである。
ジェームズを演じるパク・ヒスンは「ベネチアから帰国してすぐ空港から駆けつけたが、“これがアイドルの生活なのか”と思った。ジェームズは三銃士の中で最年長の兄貴分だ。仲間たちと楽しい作品を作ったので期待してほしい。これまで重い役が多かったので、コメディ的な要素を望んでいた。この作品はその両方を満たしてくれるから選んだ」と話した。
また『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『トリガー ニュースの裏側』『正直にお伝えします!?』などで確かな演技力を認められ、“大注目俳優”の仲間入りを果たしたチュ・ジョンヒョクは、ドジで愛らしく、抜けた魅力を持つミョン・グホ役に挑み、新たな一面を披露する。
新鮮なビジュアルと溢れる愛嬌で『コンフィデンスマンKR』に鮮やかな足跡を刻む彼の挑戦に注目が集まる。
チュ・ジョンヒョクは「1つの作品で様々な役を演じられる点に惹かれた。特殊メイクは自分だけでなくチーム全体で10~15以上もあった。女装もするのだが、劇中では女性として見られる。そのためメイクにとても時間がかかり、簡単ではないと実感した」と語った。
さらに「AI以外はすべて特殊メイクをやった気がする。メイクをすると自信が出て、楽しく演じられた」と付け加えた。
『コンフィデンスマンKR』のもう1つの楽しみは、主演俳優たちに劣らない豪華な特別出演陣である。
ソン・ジヒョをはじめ、キム・ボソン、ユン・チェギョン、ロウン、オ・ナラ、キム・ソニョン、イ・イギョンらが名を連ね、作品をより一層華やかに彩る予定だ。
ナム・ギフン監督は「ただの知り合いだからではなく、キャラクターに合うかどうかを基準にキャスティングを進めた。その後は人脈や飲み会を通じて積極的にアプローチし、三顧の礼を尽くした結果、快く引き受けていただけた」と語った。
特に注目されるのは、パク・ミニョンとイ・イギョンの再会である。
2人は『私の夫と結婚して』でクズ夫役と妻役として対峙した間柄だ。
パク・ミニョンは「イ・イギョンを推薦した理由は、脚本のある一文にあった。“iziの“応急室”を歌いながらトイレで用を足している自己陶酔型の男”と書かれていたのだけれど、この難しい役を誰ができるだろうと考えたとき、イ・イギョンならできると思った。彼はコメディに特化しているので、ぜひコミカルなエピソードに出演してほしいとお願いしたら快諾してくれた。撮影は6か月にも及び、ほとんど打ち上げパーティーに来てもらうような感覚だった。前作では“クズ夫”だったけれど、今回はとても優しい弟役として共演し、息もぴったりだった。前作の嫌なイメージがすっかり払拭された感じで、痛快さをお届けできると思う」と語った。
また、チュ・ジョンヒョクは自身とパク・ミニョン、パク・ヒスンの関係性を見どころに挙げ、パク・ヒスンも「3人のアンサンブルが大きな魅力。別人格(“ブキャラ”)への変身も面白いし、いわゆる“バズるシーン”に最適化された作品ではないかと思う。キャラクターが多く、誇張された動きも多いので、数々のミームやショート動画が生まれるだろう」と語った。
パク・ミニョンも「ナム・ギフン監督は俳優たちが自由に弾けられるようにしてくださるので、アドリブもするし、罵倒もするし、煙草も吸う。3人組の意外な一面を楽しんでもらえると思う」と付け加えた。
これに対して監督は「3人のアンサンブルはもちろん、各話に登場する悪役たちも十分な見どころになる」と自信を示した。
TV CHOSUN新ドラマ『コンフィデンスマンKR』は、9月6日(土)夜9時10分より初放送され、Amazon Prime VideoとCoupang Playでも同時配信される。
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